ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン(独:Götz von Berlichingen)(1480年 - 1562年7月23日)は、中世ドイツの騎士。戦争で片腕を無くすが鋼鉄の義手を付けて戦い続けたことから「鉄腕ゲッツ」の異名を誇った。
史実の人物としてよりもヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが24歳の時に書いた戯曲「鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン」の登場人物として有名になる。 ゲーテの書いた内容はかなり美化されて英雄として描かれているが、史実ではフェーデを悪用して決闘と称した強盗、恐喝、追いはぎを繰り返して財産を築き盗賊騎士と揶揄されたほどで、血の気が多く戦いには首をつっこまずには居られない性分だったという。
晩年にネッカーツィンメルンのホルンベルク城の主となりゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン・ツゥ・ホルンベルクと改名した。
彼の使用していた義手は博物館となっているホルンベルク城に現存する。
[編集] 経歴
- 1480年ごろにベルリヒンゲンで生まれる。
- ランツフート包囲の時に敵の大砲砲火によって右腕を失うが、鋼鉄の義手を付けて兵隊家業を続けた。
- 1562年7月23日にホルンベルク城で死亡する。
[編集] 関連項目
[編集] 参考資料
- 鉄腕ゲッツ行状記 ISBN 9784560026298