キシラジン
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キシラジン(英:xylazine)とはα2受容体作動薬の1つ。中枢神経系のα1受容体を活性化することにより、鎮静、鎮痛、筋弛緩を引き起こすため、麻酔前投与薬として使用される。牛、馬では鎮静薬や鎮痛薬としても用いられる。犬や猫ではケタミンと併用されることが多い。副作用としてほとんどの動物において徐脈、一過性の血圧上昇に続く持続的な血圧低下、ウシでは第一胃運動抑制が認められる。キシラジンの薬理作用は4-アミノピリジン、ヨヒンビン、アチパメゾールにより拮抗される。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018