キクラゲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?キクラゲ Auricularia auricula(Hook.)Underw. |
||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||
Auricularia auricula (Hook.) Underw. | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
キクラゲ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Jew's Ear Fungus |
キクラゲ(木耳、Auricularia auricula(Hook.)Underw.…欧米ではAuricularia auricula-judae と呼ばれることが多い)は、キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属のキノコ。春から秋にかけて、広葉樹のニワトコ、ケヤキなどの倒木や枯枝に発生する。主に日本と中国で食用とされている。
目次 |
[編集] 特徴
形は不規則で、円盤状、耳状など変化に富む。背面の一部で枯木に付着する。子実体はゼリー質でやや半透明、背面は粗毛で白く、表面は暗褐色で滑らか。乾燥すると小さく縮み、湿ると元に戻る。味は無く、名前になったようにクラゲを思わせる歯ごたえが特徴。
キクラゲが北方系なのに対し、アラゲキクラゲは南方系のため、アラゲキクラゲよりも少し低い温度で発生する。
[編集] 類似のキノコ
- キクラゲ科キクラゲ属
-
- アラゲキクラゲ( Auricularia polytricha )
- シロキクラゲ科シロキクラゲ属
-
- シロキクラゲ( Tremella fuciformis )
- ハナビラニカワタケ( Tremella foliacea )
[編集] 食用
一般にキクラゲと言うとシロキクラゲ属も含んだキクラゲ属の総称で、主に乾燥品として流通している。 中華料理や豚骨ラーメンの具としてもおなじみで、主に刺身や酢の物、炒め物などに用いられる。
[編集] 栽培
中国、台湾、日本、ベトナムなどで仲間のアラゲキクラゲなどと共に広く、ほとんどが原木で、一部では菌床で栽培される。害菌抵抗性も高く、原木栽培は比較的容易。生育温度が 18~23℃程度で有るため、菌床栽培では種菌接種から蔓延開始までの期間は、害菌に汚染されない為の管理は重要。
- 原木栽培
-
- 原木伐採は休眠期(11~3月)に行い、数ヶ月の乾燥の後、種菌を接種する。
- 排水良好な、直射日光の当らない、散水管理が可能な林地に伏せ込む。
- 発生は、接種年の 7月下旬頃から始まり、翌年は春から降雨の都度発生する。
- 3~5年程度継続。
- 菌床栽培
-
- 基材、広葉樹オガクズ
- 栄養材、ふすま、砂糖、石膏、過リン酸カルシウム、大豆粉、コメ糠、バガス(さとうきび搾りかす)、ライムケーキ(てん菜糖の搾りかす)など。生産地によって異なる。
- 培地含水率、 65%程度に調整
- 培養期間、1ヶ月程度。
- 原基形成開始後、10日程度から収穫可能。年間、3~6回転。
[編集] 外部リンク
- 特許庁
- あらげきくらげの原木栽培法
- あらげきくらげの空調栽培・ブロック栽培法
- キクラゲ独立行政法人 森林総合研究所九州支所 特用林産研究室