ガンダニュウム合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガンダニュウム合金(ガンダニュウムごうきん)は、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』にて登場する架空の金属。資料によっては、ガンダニウム合金と表記される事もある。
[編集] 由来
名前の由来は「Genetic on Universal Neutraly Different Alloy」(電気的に中性な異種構造の宇宙製合金)で、開発当初はGND合金とも呼ばれ、その後接尾語のNUMをつけた。
[編集] 特徴
「電気的に中性」という特徴は、この合金が周囲の環境によって物理的にさまざま振る舞い(電磁波の吸収、高温強度やクリープ強度の変化、荷電粒子による界面変化の減衰など)をすることに起因する。そのため、破壊係数は存在するものの、ビーム兵器に対する耐性、物理的な衝撃に対する耐性は連合系MSに採用されたチタニュウム合金とは比較にならない程高い(この合金で作られたウイングガンダムは、リーブラの主砲の直撃を受けても一応原形を留めていた)。また、電磁波を吸収するという性質はレーダー波をも吸収するということを意味しており、ステルス性も高いものとなる。反面、宇宙でしか精製できず製造コストも高い上に、量産によるコストダウンも見込めなかったため、一般的なモビルスーツの装甲材としては使われなかった経緯がある。
また、この合金を採用したMSは稼動効率に伴う性能が飛躍的に上昇する。武器に関しても、ビーム発生に必要とされる各装置の性能や、耐久性が向上するため、ガンダムの装備するビーム兵器は一般のビーム兵器に比べて桁違いの威力を持ち、水中でもほとんどエネルギーが減衰することはない。
劇中でこれを使用した機体はガンダムを代表とする数種のみであり、圧倒的な強さを誇った。リーオーなどの地球圏統一連合の主力モビルスーツがいかなる攻撃を加えようとも歯が立たず、恐れられた。後にモビルドールビルゴにもガンダニュウム合金が採用され、機体性能の向上に一役買っている。しかし、同じガンダニュウム製装甲でも設計や製造法などの違いによって強度が異なるものか、ビルゴタイプの装甲はガンダムのそれに比べて異常に脆く、容易く破壊されている。