ガムテープ
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ガムテープ(gummed tape)は本来、クラフト紙の片面に水溶性の糊を塗り、乾燥させた上で細長い帯状にしたものであるが、現在では梱包用の粘着テープに対して一般に、この呼称が使われる。
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[編集] 狭義のガムテープ
クラフト紙の表面に、はく離のための表面処理を施す必要がないため、表面はクラフト紙のままで、ざらついているのが特徴。使用する際には、糊が塗られた面に水をつけ、糊を再活性化した上で貼付する(一般的な郵便切手と同様)。使用時に必ず水を要するため、たいていは専用のガムテープディスペンサーを使用する。段ボール箱の封緘、梱包のほか、伝票類の背貼り、電球類の包装に多く使われている。水溶性の糊を使用し、はく離剤や合成樹脂系接着剤などの非水溶性樹脂を使っていないので、貼付使用後、再生紙としてリサイクルする際にはがす必要がない。また、表面にはく離剤がないので、ガムテープを重ねて貼ったり、他の粘着テープ類を重ねて貼ることもできる。
[編集] 広義のガムテープ
使用時に水を必要としない梱包用テープも最近多くなってきており、これらも一般には「ガムテープ」と呼ばれるが、正しくは以下のように呼ぶ。
- 表面に光沢がある、紙製のテープ - クラフト粘着テープ
- 布製(スフモス)で、布目に沿って手でまっすぐ切ることができるテープ - 布粘着テープ
[編集] その他
ガムテープ(主として布粘着テープ)は貼り合せて思い切りはがすと光る。摩擦ルミネセンス(トリボルミネセンス)現象によるもの。
[編集] 関連項目
- テープ
- VHB