カーリ (北欧神話)
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カーリ(Kári)は、風の言い換え(ケニング)として、スールルのうちの1つで言及される、おそらくは巨人の名である。
この人物は、ともに『フラート島本』に残されている『オークニー諸島人のサガ』および『Hversu Noregr byggðist』(邦題としては『如何にノルウェーは建てられたか』)にのみ現れる。
そこではカーリが、その父で巨人のフォルニョートの王国の後継者として登場する。
彼の兄弟は火の象徴であるロギ(Logi)、そして海の支配者であるフレール(Hlér)またはエーギル(Ægir) といわれている。
『如何に-』によれば、カーリの子孫はフィンランドとクヴェンランドの支配者となった。
さらに、カーリは、『オークニー諸島人のサガ』によってフロスティ(Frosti。「霜」の意)、あるいは『如何に-』よってヨークッル(Jökul。「つらら」「氷」「氷河」の意)と名前をつけられた息子の父となった。
孫はスナーもしくはスナィル(en:Snær)とされている。
[編集] 参考文献
- 個人サイト「jinn's mediaevalia」北欧神話の神々事典 フォルニョウトゥルの項 - カタカナ表記、および『如何にノルウェーは建てられたか』の邦題などは当サイトを参考にした。
[編集] 備考
アイスランド出身の歌手ビョーク(Björk)が、2001年に発表したアルバム『ヴェスパタイン』(en:Vespertine)の中の1曲に、『Frosti』というタイトルのものがある。