オーダーメイド
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オーダーメイド (order made, order-made) とは注文を意味するオーダーと生産を意味するメイドを合わせた注文服を指す和製英語。英語のテイラーメイド (tailor made, made to order) を指す。転じて、服飾以外の製品全般に対する受注生産や注文によって生産する商品、または生産工程を指す。
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[編集] 洋服
服飾業界では既製品であるレディ・メイドに対する用語として仕立て屋の英訳であるテイラーによって採寸・型取り・縫製された注文服を指す言葉として用いられる。
[編集] 既製品との比較
洋服における既製品には服のサイズを示す号数表示がある。その号数の多くは身長に応じた平均的な体格に合わせているため背丈に対して腕の長さを表わす袖丈(そでたけ)や首回(くびまわり)、男性では胸囲、女性ではバスト、ウエストや股下などが決まっており、需要の多い体格に合わせた生産が行なわれている。加えて、これらの号数は全国統一規格ではなく製造メーカーにより若干の差異があり、デザインによって異なる現状がある。既製品は需要と供給に合わせて大量生産を前提に低廉な価格で良品質のものを提供する一方でスポーツなどで特定の筋肉が極端に発達している体格などでは既製品のままに背丈にあわせると各部の寸法が合わず1 - 2サイズ上の号数に合わせざるを得なくなり、シルエットも野暮ったくなる。また、人の各部の寸法は必ずしも左右対称ではなく、左右の腕の長さや太さが若干異なる。このような場合にオーダーメイドでは個々人の体格に合わせて各部の採寸をした後、型取りし、縫製を行なう。併せて、生地については表地や裏地の柄や色の選定、上着にあっては襟の形状、袖口のデザイン、ボタンの数、ポケットのデザイン・数・位置、パンツ(ズボン、スラックス)ではタックの数、テーパードの裾の形状、折り返しの有無、ポケットの数や位置などを個々に選定する。ワイシャツなどでは襟の形状が数十種類あり、袖口の形状も十数種類ある。加えて襟や袖の色を他の部分と変えることもできるため、多様化した組み合わせが可能であり、体格に合わせた洋服を作ることができる。
[編集] 基本サイズ表
男性の上着では体格のシルエットを文字で表現し、一般的なものではA体・B体・Y体のように呼ぶ。A体はボクシーなシルエット、B体はウエストの大きい体格を横から見たシルエット、Y体は逆三角形のシルエットをそれぞれ示す。
[編集] 関連項目
[編集] 物品
物品にはISOやJISなどを代表とする規格が存在し、多くの製品は共通規格に合致した部品を元に加工・組み合わせを行なって標準化された製品を大量生産し、コストダウンを図っている。これに対して物品におけるオーダーメイドは受注生産と注文生産に分類され、一般的には両者を混同して用いており、両者の明確な区分はない。
一つは生産体制が整っているが需要と供給のバランスが悪く、在庫や輸送などの観点から受注してから製造を始めて発送する物品、または在庫を少量抱えておき注文を受けてから発送するもの。他方は規格外の製品を新たに設計し、大量生産を前提としない一品生産を行ない製造・発送するもの。
[編集] 関連項目
- カスタムメイド
- プロトタイプ
- パイロットプラン