エレクトリック・トローリング・モーター

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エレクトリック・トローリング・モーターとは、主に釣りにおいて小型船舶に取り付けられる推進器の一種で、普通エンジンの補助として用いられるが、短距離の移動において主動力に用いられることも多い。略称エレキモーター、エレキ。（以下エレキモーター）

目次 1 用途、利用法 2 ハンドコントロールとフットコントロール 3 推進力の単位 4 関連リンク

[編集] 用途、利用法

主に利用されるのは内水面、つまり湖沼や川で、船の大きさによっては海でも利用されることもある。

名前に「トローリング」とあり、何もトローリング目的でしか使えないわけではないが、その場合でおいてもエンジンよりも低速で、なおかつ静粛にトローリングが行えるため、魚に警戒されにくいという利点がある。

ただ、近年においては、主にバスフィッシングにおいて、エンジンの補助としてポイントに船を接近させたり、或いはエンジンの代用品として手漕ぎボート等に取り付けられることが多い（ただし、長く回転させすぎると故障の原因となる）。なので、雑誌等でも「エレキモーター」「エレキ」と呼ばれる。また、海でも利用されるが、この場合海水仕様のものを使うべきである。

また、ガソリンを燃料にするエンジンが使用出来ない場合にも利用可能な動力であるうえ、エンジンを買うより安いので、買えない人の代用品でもある。

動力元はバッテリーである。自動車用バッテリーに似た物を用いるが、自動車用のものをそのまま使うのはお勧めできない。専用のディープサイクルバッテリーを使うべきである。

ちなみに、操作するのに船舶免許が必要であったが、法改正により無免許での利用が許された。ただし、現在でもレンタルするのに免許を求められることもある。

[編集] ハンドコントロールとフットコントロール

エレキモーターは、操作法で大きく分けて二種類ある。一つはハンドコントロールタイプで、もう一つがフットコントロールタイプである。

ハンドタイプは、スピードや進行方向を手でコントロールするタイプであり、船の前後に取り付け可能でフットタイプよりも構造が簡素で安価である。ただ、操船中に手がふさがってしまうため釣りがしにくいという欠点がある。

一方フットタイプはコントロール全てを足で行える、そのため両手が開くために操船しながら釣りがしやすい、慣れるのに時間をようするが、非常に快適な釣りがしやすい。ただし、構造が複雑でかさばりやすく、やや高価である。また、船の前にしか取り付けられず、専用のマウントも必要である。

[編集] 推進力の単位

普通エンジンの場合だと、推進力を馬力で現すが、エレキモーターだと一馬力にすら満たないのが普通であるため、エレキモーターはポンド（lbs）で表記される。

内水面においておよそ30ポンドから55ポンドという、12Vで動くモデルが一般的だが、大きな船、或いは高速移動したい場合には70～100ポンドほどの出力があるモデルも存在する。ただし、24～36Vほどの高電圧を要す。海では一般的な内水面の推進力よりも大きなモデルが多い。

また、推進力が大きければ大きいほど重くなるため、軽い方が扱いやすいが、風が出て荒れやすい場所では大型のものが使いやすい。

[編集] 関連リンク

モーターガイド[1]

ミンコタ（岡田商事)[2]