イートンジャケット
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イートンジャケット(Eton jacket)
- イギリスの有名な学校「イートン・カレッジ」の制服として用いられる丈の短い上着、またはそれに似せたジャケットのこと。
- 日本の学校制服の一種。カラーレスジャケットの形状で、主に濃紺色で児童・生徒用に用いられる。
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[編集] ファッションとしての「イートンジャケット」
ラペル幅は広く、ウエストを絞った、ヒップの最上位ぐらいまで丈の短いジャケットで、前ボタンははめないならわしがある。イートンキャップ(制帽)、イートンカラー(広い衿付き)のシャツ、衿付きベスト、黒いネクタイ等と共に着用されることが多い[1]。
[編集] 日本の学校制服界における「イートンジャケット」
日本の学校制服界では、衿が無い(カラーレス)ジャケットを「イートン服」「イートン型」「イートンタイプ」「イートンジャケット」と呼んでいる。男女小学生や女子中高生の通学服に採用されている。少数であるが女子事務員等企業の制服として用いられているケースもある。
昭和30年代に新しいタイプの通学服を広めるために、英国の名門学校であるイートン校の名を流用し名付けたといわれる[2][3]。
イートンカレッジ初等部では、イートンカラーと呼ばれる折り返しの大きい衿のシャツに、その衿を際立たせる衿のないジャケットを合わせた制服が採用されており[要出典]これをヒントに作った説もある。
なお、被服学用語では「カラーレスジャケット」と呼ばれている(ただし、これはイートンジャケットのみを指すのではなく、それも含めた衿のないジャケットの総称である)。