アーニー・ロペス
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アーニー・ロペス(Ernie Lopez 1945年9月23日 - )は、米国の元プロボクサー。元世界ウェルター級第1位。ネイティブ・アメリカンの強豪。
世界王座には手が届かなかったが、日本の誇る強打者、ムサシ中野を葬り去った試合は、日本ボクシング界に鮮烈な印象を残している。当時ウェルター級世界3位の座にあった中野は、時の王者カーチス・コークスへの挑戦を賭け同級5位のロペスと対戦した。初回、得意の右フックを振るって襲いかかる中野に、ロペスはインサイドから精確な右ストレートを浴びせ、いきなりダウンを奪う(判定はスリップダウン)。ロペスは以後も的確なワンツーを中野に浴びせ、わずか3回で中野をKOしてのけた。
ロペスはその3年後、念願の世界王座に挑んだが、不運にも時のチャンピオンは流浪のキューバ人、ホセ・ナポレスであった。ロペスは二度のダウンを持ちこたえ、14回にはナポレスを追い詰める善戦を見せたが、15回、ナポレスの左右フックに沈んだ。3年後にもナポレスの王座に挑んだが、最強王者の壁は厚く、7回KO負けを喫する。翌年引退。
フェザー級の名王者、ダニー・ロペスは実弟である。
[編集] 通算戦績
59戦47勝(23KO)11敗1引分け