アコマ・プエブロ
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アコマ・プエブロ(IPA :[ˈækəmə] ;西部ケレサン方言 :Aa'ku ;ズニ語 :Hakukya)は、アメリカ合衆国ニューメキシコ州の367フィート(112メートル)の砂岩のメサの頂上に建設された、ネイティブアメリカンのプエブロ集落である。「スカイシティ」、「天空都市」としても知られる。
[編集] 概要
アコマ・プエブロは10世紀以前に創設されたと信じられている。このプエブロ集落は侵略者に対する防衛に優れていた。合衆国で最古の継続して居住されているコミュニティと見なされている。このプエブロ集落へのアクセスは、メサの斜面が切り立っているため難しい。以前は、砂岩に掘られた手製の階段でしかアクセスする方法がなかった。
「アコマ」という名前の起源にはいくつかの解釈がある。アコマという名前は、ケレサン語の単語で"aa'ku"が「白い岩」、"meh"が「人々」を意味し、「白い岩の人々」から来ていると言われている。他には"aa'ku"は「備える」を意味する単語"haaku"に由来し、メサの上の防御に適した場所を反映しているとする説もある。
アコマの人々は、伝統的な宗教と、一部まスペイン人植民者によってもたらされたカトリックも慣習としている。何世紀にもわたって他部族と交易や交流をしてきた。アステカやマヤの人々との交易はヨーロッパ人の入植より前は日常的だった。ただ最近は他部族との交易と交流は国境によって妨げられている。異なる方言や言語を話すプエブロ部族との間の伝統的な同盟はいまも存在する。
スペイン人植民者は、1629年から1641年まで、この集落にサン・エステバン・レイ伝道教会を建設した。その30フィートの梁は、カワシティマまたはマウント・テイラー山から、30マイルの道のりを運ばれてきたもので、教会の墓地の土は、メサの下の谷から運び上げられた。この伝道教会とプエブロ集落の両方は、アメリカ合衆国国定歴史建造物に登録され、2006年にはナショナル・トラストが管理する史跡にも加えられた。
他のプエブロと同様に、アコマとその周辺地域は連邦委託地(federal trust land)とみなされ、連邦政府によって治められている。いくつかの家族がまだ年間を通してメサの上で生活しており、他の人々は近隣の村々(アコマヴィレッジなど)に住むことを選択した。2000年のアメリカ国勢調査によると、アコマ・プエブロと連邦委託地には2,802名の居住者がいる。