たくろう火
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たくろう火(たくろうび)は、広島県東部や岡山県御調郡に伝わる火の妖怪。江戸時代の歴史書・地誌である『芸藩通志』などにも記載されている。
[編集] 概要
夏から秋にかけての夜、海岸に火の玉となって出現する。2つの火が並んで現れることから、比べ火(くらべび)とも呼ばれる。
広島中部の伝承によれば、非業の死を遂げた2人の女が、京女郎、筑紫女郎と呼ばれる2つの石と化し、その霊がたくろう火になったと言われている。
出没したのはかなりの過去であり、微かに古い書物にのみ伝承されているに過ぎず、土地の古老にすらほとんど知られていない。