あるなしクイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あるなしクイズは思考力がためされるクイズの一種。あるないクイズとも呼ばれる。
この種のクイズは古くから存在したが、「あるなしクイズ」という呼称自体は芦ヶ原伸之の考案による。また、小説家・パズル作家の雅孝司は、「あるなしパズル」とよんでいる。 いずれにせよ、広く知られるようになったのは、雅孝司が関与したテレビ番組「マジカル頭脳パワー!!」(後述)で取り上げられたのがきっかけである。誤植なのか何なのか、「あるない」と言われることも多い。
出題者はある共通点を持つ言葉を左側の「ある」の欄に列記し、共通点を持たないものは右側の「なし」の欄に列記する。このとき、「ある」と「なし」の語句は共通しているものにする。解答者はその共通点を当てる。各欄に該当する言葉を挙げるルールのときもある。ただし「あり」だけ見れば正解できるとは限らず「なし」もよく見なければ正解に繋がらないこともある。また通常とは逆に「なし」の部分に持たせた共通点を回答としている場合もある。
あるなしクイズのパターンには
- 特定の文字をくっつけると別の言葉になる(通称「くっつき」)
- 特定の文字を変換すると別の言葉になる
- 特定の文字を取り除くと別の文字になる
- 言葉の中に別の言葉が隠れている(通称「隠れ言葉」)
- 字面には関係なくそのものの特性に関連すること
などがある。どれに該当するかは解答者自身が推理しなければならない。
だいたいは、「くっつき」か「隠れ言葉」、またはその発展形であることが多い。
発展形として、あるなしの法則には列挙する順番などが関係しているものがある。後述の例3を参照。
このクイズは以下の番組等などで放送。
- マジカル頭脳パワー!!(終了、日本テレビ系)
- 笑っていいとも 「それ絶対やってみよう」のコーナー(フジテレビ系)
- サルヂエ(終了、中京テレビ・日本テレビ系)
- 笑っていいとも!新春祭(1月の特番、フジテレビ系)
[編集] 例題
- 例1
ある | なし |
ギフト | プレゼント |
四月 | 五月 |
教頭 | 教諭 |
観光地 | 繁華街 |
この問題の答えは「『ある』のほうの言葉には都道府県名が隠れている」(岐阜、滋賀、京都、高知)
- 例2
ある | なし |
ティーカップ | ワイングラス |
火 | 水 |
屋根瓦 | 窓ガラス |
風呂敷 | ビニール袋 |
この問題の答えは「『ある』のほうには色がある(『ない』のほうは透明)」 一般的なあるなしクイズは「なし」のほうは重要でないが、この問題のように「なし」のほうに注目したほうが解きやすいものもある。
- 例3
ある | なし |
ねぎ | しそ |
後ろ | 前 |
トライ | チャレンジ |
雨季 | 乾季 |
この問題の答えは「『ある』のほうの言葉には干支が隠れている」 これは列挙する順番が関係している例である。
特殊なパターンとして、「ある」から始まって、「ある」方の言葉を順番につなげるとしりとりになっている、というパターンもあった(例:ある→るつぼ→ぼうえき→・・・)
[編集] 類似クイズ
- くっつきクイズ(マジカル頭脳パワー!!終了、日本テレビ系)
- いわゆるくっつき系にしぼったもの。あるなしクイズ終了直後から開始された。しかし、司会の板東英二はあるなしクイズとの関連性を否定していた。
- サプリdeどっち?(IQサプリ、フジテレビ系)
- 物事を法則にしたがってAとBに分ける。そして、最後に出したサンプルをAかBか理由も含めて当てる。あるなしクイズとの大きな違いは、あるなしクイズの「ある」に当たるのがどちらか分からない点にある。しかし大概はAである。