XTC (バンド)
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XTC | |
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基本情報 | |
出身地 | イングランド スウィンドン |
ジャンル | ロック ポップロック (英語) ニューウェーブ |
活動期間 | 1972年 - |
レーベル | ヴァージン・レコードなど |
公式サイト | XTC (英語) |
メンバー | |
アンディ・パートリッジ (ボーカル、ギター) | |
旧メンバー | |
バリー・アンドリューズ (ボーカル、キーボード) テリー・チェンバーズ (ドラムス) デイヴ・グレゴリー (ギター、キーボード) コリン・モールディング (ボーカル、ベース) |
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XTC(エックスティーシー)とは、1977年10月にデビューしたイギリスのロックバンド。バンド名はアンディ・パートリッジがEcstasyを捩ったもの。
目次 |
[編集] 概要
何度かのメンバーの加入・脱退を経て、現在はアンディ・パートリッジ(ヴォーカル、ギター)だけが残り、実質活動休止状態である。
デビュー当初は、当時勃興してきたパンク/ニューウェーブ・ムーヴメントの文脈で語られていたが、アンディの独特な和声を使ったソングライティングとバリー・アンドリューズ(ヴォーカル、キーボード)の音色・奏法共に変態的なキーボードプレイを特徴とするその音楽性は、凡百のパンクバンドとは一線を画するユニークな存在であった。その後、バリーの脱退や音楽に造詣の深いデイヴ・グレゴリー(ギター、キーボード)の加入もあり、アルバムを重ねるごとにビートルズやビーチボーイズ等に影響された、ポップでいて非常に深化した音楽を聴かせるようになる。
主にメディアに取り上げられ評価されている中期の最高傑作として『ブラック・シー』が挙げられるが、それ以降の音楽性は初期のリズムとロック性を強調した荒削りな作風から、次第にあたかもビートルズに対するオマージュを思わせるかのような柔和で甘美なポップスへと変化している。そのターニングポイント的な作品が『スカイラーキング』である。そのアルバムはXTCのメンバーと同様にビートルズの影響を受けているトッド・ラングレンがプロデュースに就いたが、アンディ・パートリッジ自身はその作品を気に入っていなかった。次作『オレンジズ・アンド・レモンズ』以降、新奇な試みはかなり減少したものの、より繊細なタッチのポップスとして音楽性を変化させていった。
[編集] メンバー
- アンディ・パートリッジ(Andy Partridge,1953年11月11日 -)ヴォーカル、ギター。マルタ出身。3歳の時に、両親の故郷であるイギリス、ウィルトシャースウィンドンに移り住む。
過去に在籍したメンバー
- バリー・アンドリューズ (Barry Andrews,1956年9月12日 -) ヴォーカル、キーボード。1979年1月脱退。
- テリー・チェンバーズ (Terry Chambers,1955年7月16日 -) ドラムス。スウィンドン出身。1982年9月脱退。
- デイヴ・グレゴリー (Dave Gregory,1952年9月21日 -) ギター、キーボード。スウィンドン出身。1979年3月5日加入。1998年3月脱退。
- コリン・モールディング(Colin Moulding,1955年8月17日 -)ヴォーカル、ベース。スウィンドン出身。2006年11月脱退(引退説有り?)。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] オリジナルアルバム
- ホワイト・ミュージック(White Music , 1978年1月)
- ゴー2(Go 2 , 1978年11月)
- ドラムス・アンド・ワイアーズ(Drums and Wires , 1979年8月)
- ブラック・シー(Black Sea , 1980年9月)
- イングリッシュ・セツルメント(English Settlement , 1982年2月)
- ママー(Mummer , 1983年11月)
- ザ・ビッグ・エキスプレス(The Big Express , 1984年10月)
- スカイラーキング(Skylarking , 1986年10月)
- オレンジズ・アンド・レモンズ(Oranges & Lemons , 1989年2月)
- ノンサッチ(Nonsuch , 1992年4月)
- アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1(Apple Venus Volume 1 , 1999年2月)
- ワスプ・スター(Wasp Star (Apple Venus Volume 2) , 2000年5月)
[編集] コンピレーションアルバム
- "Waxworks: Some Singles 1977-1982"、1982年
- "Chips from the Chocolate Fireball"('The Dukes of Stratosphear'名義)、1987年
- "Rag and Bone Buffet"、1991年
- "Fossil Fuel: The Singles"、1992年
- "Explode Together/The Dub Experiments"、1993年
- "Upsy Daisy Assortment"、1997年
- "Homespun"、1999年
- "Homegrown"、2001年
- "Coat of Many Cupboards"、2002年
- "Apple Box"、2005年
- ベストアルバムは"Compact Xtc: Singles 1978-1985"など今までに多数リリースされている。
- SUPER ROCK 1999年