SRA
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株式会社SRA(かぶしきがいしゃえすあーるえー、英:Software Research Associates, Inc.)は日本で最も古い独立系ソフトハウスの一つである。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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略称 | SRA |
本社所在地 | 東京都豊島区南池袋2-32-8 |
設立 | 1967年11月20日 |
業種 | 5250(情報・通信業) |
事業内容 | 情報システムの開発・運用等 |
代表者 | 鹿島亨(代表取締役社長) |
資本金 | 26億4,020万円 |
従業員数 | 1,248名 |
主要株主 | SRAホールディングス 100% |
主要子会社 | 本文参照 |
関係する人物 | 岸田孝一 |
外部リンク | http://www.sra.co.jp/ |
東証第一部に上場していた(証券コード:9714)が、SRAグループの改編に伴い2006年9月26日をもって上場廃止。持株会社体制へ移行し、株式会社SRAホールディングスの完全子会社となった。
目次 |
[編集] 特色
ITサービス企業として、現在ではソフトウェア開発だけでなく情報システムの構築・運用やコンサルテーションサービスも手がけており業界では高い技術力のある企業として知られる。しかし、業務用ソフトウェア開発やシステム運用が主力であるため、古くからある割には一般的な知名度はあまり高くはない。縁の下の力持ち的な役割を担う企業と言えるだろう。
SRAで経験を積んだのち他社へ転職していく者も少なくなく、思いがけず SRA 出身者と接することもある。
- GNUソフトウェアをはじめとするフリーソフトウェア(自由なソフトウェア)、オープンソースソフトウェアに早くから注目。GNUソフトウェアのサポートや GCC のカスタマイズ等、これらを活用したビジネス展開を行っている。
- 日本のソフトハウスとしては初めてVAXを導入した。日本全体でも富士通や東京大学に次いで4番目と言われる。UNIXの業務利用も日本では初めて。
- SONY社製UNIXワークステーションNEWSの開発に協力。
- 30校以上の大学のキャンパスネットワーク管理も請負っている。同社は会津大学と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを実績として紹介している。
[編集] 沿革
- 1967年11月 ソフトウエア・リサーチ・アソシエイツ設立
- 1988年6月 株式会社SRA(登記上は株式会社エスアールエー)に社名変更
- 1989年12月 株式店頭公開。
- 1994年11月 港北ニュータウン(神奈川県横浜市都筑区)内に技術センター開設。
- 2000年11月 東証第二部上場。
- 2002年8月 米ターボリナックス社のLinux事業の買収および日本法人ターボリナックス社の子会社化を発表。
- 2002年11月 登記上の社名を変更(エスアールエー→SRA)
- 2004年3月 子会社ターボリナックス社を株式交換によりライブドアへ譲渡することを発表(なお、このときのライブドア株は後に売却した)。
- 2005年3月 東証第一部上場。
- 2006年5月 技術センターの土地・建物を丸紅株式会社へ譲渡(売却)。
- 2006年5月24日 同年9月30日をもって持株会社体制へ移行することを発表。
- 2006年9月26日 持株会社体制へ移行のため上場廃止。
[編集] 組織
[編集] 事業所
[編集] グループ企業
- 日本国内
- 株式会社SRAホールディングス
- 株式会社ソフトウエア・サイエンス
- 株式会社SRA西日本
- 株式会社SRA東北
- 株式会社SRA先端技術研究所
- 株式会社SRAプロフェッショナルサービス
- アフリエイトアド株式会社
- 株式会社AIT(日本IBMとの合弁)
- 株式会社クレディスト(三井情報開発との合弁)
- 海外
- SRA AMERICA, INC.
- SRA(Europe) B.V.
- SRAOSS, INC.
- SRAOSSの日本国内拠点は同社の「日本支社」である。
- SRA India Private Limited
- InterTech Data Systems, Inc.
- 大連愛鴻軟件有限公司
[編集] その他
- 米国法人SRAアメリカはニューヨーク世界貿易センタービルにオフィスを構えていた。
- 技術センターの土地建物は自社資産であったが、これを売却した。
[編集] SRAホールディングス
SRAグループの体制改編に伴い、株式会社アール・エム・ビジネスを株式会社SRAホールディングスと商号変更、2006年9月30日より、SRAホールディングス(証券コード:3817)が東証第一部に新規上場した。同社はSRAの完全親会社である。