FlightGear
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FlightGear | |
ボーイング787を操縦中のときの画面 |
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開発元: | FlightGear build team |
最新版: | 1.0.0 / 2007年12月17日 |
対応OS: | Windows、Linux、Mac OS-X、FreeBSD、Solaris または IRIX (OpenGL & 3D アクセレレーター必要) |
種別: | クロスプラットフォーム・フライトシミュレータ |
ライセンス: | GPL |
公式サイト: | www.flightgear.org |
FlightGearは、オープンソースで開発され無料配布されている、クロスプラットフォームのフライトシミュレータである。
目次 |
[編集] 歴史
1990年代、Curtis Olsen氏らは、無料で提供される2Dのフライトシミュレーションの開発を進めていた。それが形となったのは1996年であったが、当時はOpenGLに未対応であり、3Dのフライトシミュレーションでは無かった。しかし、2Dであることへの不満などから、1997年には3Dグラフィックを用いたフライトシミュレーションの開発に転じ、これが現在のFlightGearの原型となっていた。2006年4月5日には0.9.10、2007年12月17日には1.0.0と、大きなバージョンアップを行っている。
[編集] 概要
[編集] 機能
FlightGearでは、全世界のシーナリーを開発、配布しており、ほぼ全世界の空港が使用できる。0.9.10からは、空母ニミッツも使用可能となっている。初期のシーナリーはアメリカ、サンフランシスコ市とその周辺地域のみに限られており、後から配布サイトからシーナリーを追加する必要がある。
航空機も同様で、初期データは限られたものとなっている。FlightGearでは航空機データは、民間機を中心に開発されているが、近年は軍用機やヘリコプターも増えつつある。しかし、ドグファイトやコンバット機能などは装備されていない。ヘリコプターのフライトモデルはYASimを改造したものなどがあるが、現在はまだベータとなっている。
マルチプレイモードもあり、Google マップを使用した航空地図で飛行状況を確認できるようになっている。最新バージョンの1.0.0からは、他機とのチャットなどによる交信も可能となっている。
また、1.0.0では空中給油が標準で可能となっている。
[編集] 開発
FlightGear本体は、C++を中心とした言語で記述されている。3DグラフィックスはOpenGLを使用しており、ライブラリにPLIBを採用している。しかし、次期バージョンからはOpenSceneGraphに変更する予定である。
航空機やビルディングなど3Dモデルのデータは、Blender、AC3D、またビルディングなど一部分にSketchUpを使用して作成されている。
もともとFlightGear本体の開発は、プラットフォームごとで大部分が共通した機能で行われている。しかし、Mac版においては、もともとのバージョンの上、更にアップグレードが行われ、順次公開されている。
[編集] フライトモデル
FlightGearの航空機は、フライトモデルと呼ばれる規則的な機体スペックを入力して作成されている。FlightGearで使用されるフライトモデルには、以下の3種類がある。
- YASim - 2002年の0.7.9から導入されたフライトモデル。幾何学シミュレーションによって構成される。現在は半分以上がYASimを使用して開発されている。
- JSBSim - YASimとは対照的に、様々な引く結果の数値を入力して構成されるフライトモデル。より現実的な飛行を見せるが、入力されていない値での高機動飛行すると、非現実的な飛行に陥ることがある。
- UIUC - イリノイ大学で展開されたフライトモデル。