1904年ウィンブルドン選手権
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1904年 ウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon 1904)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
目次 |
[編集] 大会の流れ
- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 初期のウィンブルドン選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
- 女子ダブルスと混合ダブルスは、最初は「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では女子ダブルスと混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
[編集] 大会前年度優勝者
- 男子シングルス:ローレンス・ドハティー
- 女子シングルス:ドロテア・ダグラス
- 男子ダブルス:レジナルド・ドハティー&ローレンス・ドハティー
[編集] 男子シングルス
[編集] チャレンジラウンド
準々決勝
- フランク・ライスリー vs. アーサー・ゴア 3-6, 6-1, 3-6, 6-4, 6-3
- シドニー・スミス vs. ジョージ・カリディア 7-5, 8-6, 6-3
- ジョシア・リッチー vs. ルメール・ド・ワージー 6-1, 8-6, 6-4
- パウル・ド・ボーマン vs. ロバート・マクネアー 6-0, 6-4, 6-4
準決勝
決勝
- フランク・ライスリー vs. ジョシア・リッチー 6-0, 6-1, 6-2
[編集] オールカマーズ決勝
- ローレンス・ドハティー vs. フランク・ライスリー 6-1, 7-5, 8-6 (L・ドハティーが本大会の優勝者になる)
[編集] 女子シングルス
[編集] チャレンジラウンド
準々決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. エディット・グレビル 8-6, 9-7
- アンジェラ・グリーン vs. ジョーン・ウィンチ 6-4, 6-4
- アグネス・モートン vs. ウィニフレッド・ロングハースト 6-1, 6-4
- コンスタンス・ウィルソン vs. E・L・ボスワース 6-3, 6-4
準決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. アンジェラ・グリーン 6-2, 6-1
- アグネス・モートン vs. コンスタンス・ウィルソン 3-6, 6-4, 8-6
決勝
- シャーロット・クーパー・ステリー vs. アグネス・モートン 6-3, 6-3
[編集] オールカマーズ決勝
- ドロテア・ダグラス vs. シャーロット・クーパー・ステリー 6-0, 6-3 (ダグラスが本大会の優勝者になる)
[編集] 決勝戦の結果
- 男子シングルス:ローレンス・ドハティー vs. フランク・ライスリー 6-1, 7-5, 8-6 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス:ドロテア・ダグラス vs. シャーロット・クーパー・ステリー 6-0, 6-3 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス:レジナルド・ドハティー&ローレンス・ドハティー vs. シドニー・スミス&フランク・ライスリー 6-1, 6-2, 6-4 [オールカマーズ決勝]
- 女子ダブルス:エセル・トムソン&ウィニフレッド・ロングハースト vs. シャーロット・クーパー・ステリー&ドロテア・ダグラス 6-4, 3-6, 7-5 [選手権公認外競技]
- 混合ダブルス:シドニー・スミス&エセル・トムソン vs. ウィルバーフォース・イーブズ&ジョーン・ウィンチ 7-5, 12-10 [選手権公認外競技]
[編集] 参考文献
- ランス・ティンゲイ著『ウィンブルドンの100年史』(英語、1977年刊、ISBN 0900424710、アルファ・オメガ社) 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:138ページ、女子シングルス試合結果:153ページ、女子ダブルス選手権公認外競技:174ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:181ページを参照。
- バド・コリンズ著『テニスのすべて-究極のテニス百科事典』(英語、2003年刊、ISBN 0973144343、スポーツ・クラシック・ブックス) 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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