魔城伝説II ガリウスの迷宮
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ジャンル | アクションロールプレイングゲーム |
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対応機種 | MSX |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | 1Mbitカセット |
発売日 | 1987年 |
価格 | 4980円 |
『魔城伝説II ガリウスの迷宮』(まじょうでんせつ2 がりうすのめいきゅう)は、コナミから1987年に発売されたMSX用アクションロールプレイングゲーム。
目次 |
[編集] ストーリー
前作『魔城伝説』は、悪魔に魂を売った大魔司教ガリウスによる罠であった。ガリウスはグリーク城を悪の拠点とするべく、ポポロンをおびき出すためにアフロディテを手下のヒュドノス(前作の最後のボス敵)に誘拐させたのだった。また、ガリウスは天界に赴き、ポポロンとアフロディテの間に誕生するはずであった幼子パンパースをもさらってしまった。
アフロディテを救出して冒険から戻ったポポロンは、城のただならぬ様子を見てすべてを理解した。グリーク城を取り戻し、幼子パンパースを助け出すため、ポポロンとアフロディテはともに城へ乗り込んでいった。
[編集] 作品解説
魔城伝説シリーズはそれぞれの作品でゲームシステムが異なり、第1作目はシューティングゲーム、完結編の第3作目『シャロム』はアドベンチャーゲームである。シリーズ第2作目の本作はサイドビュー形式のアクションロールプレイングゲームとなっている。グリーク城内にいる9匹の大悪魔と大魔司教ガリウスを倒し、パンパースを救出するのがゲームの目的である。
『大魔司教ガリウス』のタイトルでファミリーコンピュータにも移植された。魔城伝説シリーズで他機種に移植されたのは本作のみである(ただしi-revoでは配信されている)。
なお、ファミリーコンピュータ版はMSXのものと趣が異なり、マップや武器など多くの相違点がある。
[編集] システム
[編集] ゲームの進め方
ゲームの舞台はグリーク城と、「ワールド」と呼ばれる別世界である。ワールドの入口はグリーク城内のいずれかの場所にあり、城内を探検しながら見つけ出さなくてはならない。
ゲームの進め方は以下の通りである。まずはスタート地点付近の岩に隠されている、ワールド1のグレートキー(鍵)を見つけ出す。そしてワールド1へ至る門を通り、ワールド内の大悪魔を倒す。倒すことでワールド2に入るためのグレートキーが手に入る。これを繰り返してワールドを次々と攻略する。城内にはゲームを有利にするさまざまなアイテムがあるので、それらを探しながら次なる門を見つけ出す。最終目的はワールド10にいるガリウスを倒し、パンパースを救出することである。
[編集] キー操作など
カーソルキーで左右に移動し、階段は上下キーで昇降する。ジャンプはカーソルキーの上。なお、ポポロンは跳躍力のコントロールができるが、アフロディテは一定である。スペースキーで剣を振る。武器の発射はキーボードのMキーで行う。F2キーでポーズ。また、アイテム「聖書」があれば、Ctrlキーで一定時間敵の動きを止められる。
ゲーム中にF1キーを押すことでサブ画面に切り替わる。ここでは主人公や武器の交替、回収済みアイテムの確認、地図表示、ワープなどが行われる。
アイテム「天使の輪」があれば、サブ画面でリターンキーを押すことによりデメテルの神殿へワープできる。また、アイテム「羽根」があれば、数字キーによって門の開かれたワールドへ瞬間移動が可能となる。
[編集] セーブとロード
セーブはパスワードで行う。グリーク城内にある特定の神殿で、女神デメテルがパスワードを教えている。スタート地点から上に数画面のところだが、アイテム「天使の輪」があれば一瞬のうちにこの場所にたどり着ける。
[編集] ゲームの舞台
[編集] グリーク城
主人公はグリーク城を探検しながら、次に攻略すべきワールドを探すことになる。
城内には赤い岩が随所にある。これは武器で破壊することが可能で、場合によっては中にアイテムや神殿が隠されていることがある。
神殿には神がおり、さまざまな形で主人公を支援する。アイテムが購入できる神殿もあり、回収した金貨と引き換えにアイテムが得られる。
[編集] ワールド
ワールドはグリーク城とは独立した別の世界であり、大悪魔が守っている。ワールド内には大悪魔との戦いを有利にする特殊アイテムが落ちているため、それらを回収しながら大悪魔を目指すことになる。なお、ワールド内には岩は存在しない(ワールド10をのぞく)。
大悪魔は、ワールド内の魔法陣のある部屋で呪文をキーボードから入力することにより召喚できる。この呪文はワールド内の石碑のいずれかに書かれており、アイテム「マグニファイインググラス」(虫眼鏡)を武器として選択し、Mキーを押すことで確認できる。
ボスを倒すとグレートキーが手に入る。このキーは次のワールドの門を開けるほか、回収したキャラクターの最大体力を上昇させる働きもある。
ワールド内にはさまざまな仕掛けがあり、謎解きをしながらゲームを進めることになるが、ヒントは作品中にほとんど表示されない。ただし各ワールドには神殿があり、そこで簡単なヒントが聞けることもある。
[編集] ゲームの主人公
[編集] ポポロンとアフロディテ
主人公はポポロンとアフロディテの二人である。F1キーを押下することで表示されるサブ画面により、任意のタイミングで交替することが可能。ポポロンとアフロディテは能力が異なり、それぞれに得手と不得手があるので、状況に応じて使い分ける必要がある。たとえばアフロディテは跳躍力の調整が利かず、岩を破壊するのに15回の攻撃を必要とする(ポポロンは3回)が、武器の連射が巧みな上に水中に長く潜っていられる。また、ワールドによっては男子禁制、女人禁制のものもある。こうした能力の違いは、ある程度はアイテムによって克服することができる。
一方が死亡した場合、デス(死神)の神殿で1度だけ蘇生させることができる。両方のキャラクターが死亡するとゲームオーバーとなる。コンティニューはないが、裏技(スタート地点でポーズをかけ、ZEUSと入力してリターンキーを押す)を用いれば可能。
[編集] キャラクターの成長
経験値のパラメータがあり、敵を倒すことで増えていくが、このゲームでは経験値によって主人公の能力が上昇することはない。経験値が一定量になると、体力が完全回復するだけである。
基本的には、アイテムをより多く回収することで戦いを有利にしていく、というスタイルの成長である。特にグレートキーを回収することで体力の上限が上昇し、アイテム「サーベル」を回収することで中悪魔・小悪魔に対する攻撃力が倍加する。
[編集] 敵
敵には3つのランクがあり、それぞれ大悪魔、中悪魔、小悪魔と呼ばれる。大悪魔はワールドのボスであり、ガリウスも含めると全部で10匹である。
アイテム「盾」はその材質によって3種類に分かれており、もっともランクが下の「銅の盾」では小悪魔の弾しか防げない。「金の盾」はガリウスの弾および火炎以外のすべての弾を防げる。
各ワールドの大悪魔のみ以下にまとめる。
[編集] 大悪魔
- ボニードラゴン
- ワールド1の大悪魔。骨だけの竜。
- シーアネモネ
- ワールド2の大悪魔。巨大なイソギンチャクで、放物線を描く弾を多量に飛ばす。
- イルーシブドラゴン
- ワールド3の大悪魔。緑色の竜。画面左右から顔を出して火炎を吐く。
- ジャンボスライム
- ワールド4の大悪魔。跳躍力のある巨大スライム。地雷で倒す。
- ドンラ
- ワールド5の大悪魔。首が長く、翼を持った恐竜のような姿をしている。炎を吐く。
- アーリアン
- ワールド6の大悪魔。カニ。泡で攻撃してくる。
- ビッグリップ
- ワールド7の大悪魔。口だけの姿をしている。
- モンスター
- ワールド8の大悪魔。類人猿を思わせる独特の姿をしている。鼻糞による攻撃。
- キングドラゴン
- ワールド9の大悪魔。3つの首をもった竜。敵「ライディーン」(雷雲)を従えている。炎を吐く。
- ガリウス
- ワールド10の大悪魔。このゲームの最終的なボス。周囲を回転する弾を飛ばすが、これらをすべて破壊すると攻撃の手段を失う。アイテム「十字架」がないと倒せないが、このアイテムは隠し部屋にあるため探すのが困難。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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魔城伝説(I) - ガリウスの迷宮(II・MSX版) - 大魔司教ガリウス(II・FC版) - シャロム(III) |