睡眠欲
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睡眠欲 (すいみんよく) とは、眠気として感じられる睡眠に対する欲求である。食欲・性欲と並ぶ人間の3大欲求の1つとされる。
睡眠欲にどこまで抵抗出来るかは、断眠実験によって調べられている。自発的に眠らずにいられるのは、2週間前後が限界であるようで、その後2〜3日熟睡した上で、健康を回復するという。
2007年5月25日にイギリス人の42歳の男性が、Webカメラでのインターネット中継の下で266時間 (11日間と2時間) に成功したのがこれまでの最長記録である。なお、ギネス記録に不眠記録が掲載されていた頃もあったが、現在では不眠限界への挑戦は挑戦者自身に危険を伴うものであるとして、当該項目は削除されている。
数日間睡眠を奪われると、脳の高次機能に障害が発生し、妄想や幻覚などが現れる。さらに、身体的にも体重減少、免疫力の低下などの異常がみられる。これ以上の影響については人間では (人道的な見地から) 殆ど研究されていないが、ネズミを使った実験によると2〜3週間の断眠で死に至ることが報告されている。
一部の人々は、性行為 (オーガズム) の後に眠気を訴えることがある。