相模湖
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相模湖(さがみこ)は、神奈川県相模原市にある湖。相模川を相模ダムによってせき止めて作られた人造湖である。命名者は内山岩太郎元神奈川県知事。
横浜市・川崎市・横須賀市などへの上水道、京浜工業地帯への工業用水、及び水力発電に利用されている重要な水源である。
戦後にできたダム湖としては比較的古い部類に入る(相模ダム完成は1947年)。周辺地域で汚水を長年放流していたため、近年では大量の藻が発生している。そこで現在では1台6,000万円の大きな濾過装置を相模湖内の4箇所の湖底に設置して、浄水活動を行っている。湖面が泡で盛上がる様に見えるのが、その濾過装置である。
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[編集] 相模湖に関する要素
- 1964年に開催された東京オリンピックの際、カヌー競技会場となった。現在は神奈川県立相模湖漕艇場が設置され、関東におけるボート競技の一拠点として位置づけられている。コース距離は1,000m。社団法人日本ボート協会に認定B級コース。
- 現在ではブラックバス釣りの名所としても名高い。1950年頃には既に相模湖にはブラックバスが生息していたようであるが、他の湖沼と同じく正式な放流ではないため年代の特定は難しい。一般的に「相模湖は釣れないが大物が掛かる」とされている。船を使わずに釣る(いわゆる「オカッパリ」)ポイントが少ないことも「釣れない」と言われる要因のひとつであるようだ。
[編集] 周辺
- さがみ湖ピクニックランド、明治の森高尾国定公園、東海自然歩道などがあり、湖やその周辺では釣りやキャンプ、ボート遊びなどといったレジャーが楽しめる。
- 湖畔の貸しボート屋1軒とゲームセンター1軒の計2軒に古いアーケードゲームが置かれていることにより、貴重な「レトロゲームスポット」としても知られる。年々その数は減っているものの、2006年現在次のゲームが残っている。
- 「桂川」「嵐山」「弁天島」といった京都に由来する地名が点在している。これは京都から逃れてきた落武者がこの地に定住し、望郷の念にかられて命名したため、との伝説が残っている。
[編集] アクセス
湖畔近くには各種交通路線が通じており、アクセス性に優れている。遊覧船・貸しボートなどのレジャー施設は県営相模湖公園のある湖北東部の湖畔に集中しており、相模湖駅からこの区域までは500mほどの距離である。
- 駅からは湖畔まで徒歩で10分程度である。駅前通りを進むと甲州街道(国道20号)が横切る。これを超え国道412号の小さくカーブする坂を下れば、相模湖公園が見える。なお、この区間には路線バスも走っている。
- 相模湖公園には県営の有料駐車場がある(平日は無料)。これと若干離れた相模湖大橋の脇にも県営の無料駐車場がある。上記の両インターチェンジからのルート上には、著名な渋滞地点の「相模湖駅前」交差点がある。
相模湖周辺には各種交通アクセスが集中しており、利便性に優れている。遊覧船・レンタルモーターボート・レンタルボート・釣り船・カヌー教室等プレジャー客の受け入れ体制は整備されている。このレジャー施設は湖畔の神奈川県立公園に集中しており、都民並びに県民の憩いの場所となっている。
JR中央本線相模湖駅からは徒歩で10分程で湖畔に到着する。駅前通りを進むとまもなく国道20号線(甲州街道)に直面する。この横断歩道を横切りそのまま進み階段を下りしばらく坂道を直進すると、国道412号線の交差点に到着する。歩道を渡り左折する(右折しても可)しばらく歩くと相模湖の誕生とともに開業した大正館と言う割烹旅館の前に到着する。この旅館の脇の坂道を下ると県立相模湖公園に到着する。この間約10分程度である。尚、多少遠回りになるが、障害者の為の歩道も整備されている。
県立相模湖公園には駐車場も整備されている。この駐車場は平日は無料である。尚、5月の連休、7月から8月までの夏休み期間中は有料となる。駐車料金は近々改定の計画が予定されている。この駐車場の他に県営の無料駐車場が相模湖大橋の近くにある。