発生主義
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発生主義(はっせいしゅぎ、accrual basis)とは会計概念の一つで、現金の収入や支出に関係なく、収益や費用の事実が発生した時点で計上しなければならないとする会計原則をいう。収益と費用を現金の受け渡しの時点で認識する会計原則である現金主義とは反対の概念である。これらを用いた会計手法は通常、「発生主義会計」や「現金主義会計」と呼ばれる。
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[編集] 概要
現金主義における収益や費用の認識が現金の受け渡しの時点を基準にするのに対して、発生主義においては、現金収支を伴うか否かにかかわらず、収益または費用を発生させる経済事象に着目し、この事象に従って収益または費用を認識する。また、未実現収益の計上を禁止する。
発生主義の適用によって認識される項目としては、前払費用、前受収益、未払費用、未収収益、減価償却費、繰延資産、貸倒引当金、退職給付引当金などがある。 前払費用、前受収益、未払費用、未収収益はB/S上の経過勘定と呼ばれる。
この発生主義に基づいて損益計算書が作成されるため、企業の現金の収支については、キャッシュフロー計算書で別途把握する必要がある。
[編集] 仕訳の例
[編集] 収益の認識
サービスの提供時:
-
借方 貸方 未収収益 150,000 収益 150,000
現金の受領時:
-
借方 貸方 現金 150,000 未払費用 150,000
実際の仕訳では前払保険料、前払家賃、未払利息、未払家賃などのように前払~や未払~という表記を行なう。
[編集] 費用の認識
サービスの受取時:
-
借方 貸方 費用 200,000 未払費用 200,000
現金の支払時:
-
借方 貸方 未払費用 200,000 現金 200,000