猿島
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猿島(さるしま)は、神奈川県横須賀市、東京湾に浮かぶ無人島。湾内唯一の自然島である。
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[編集] 地勢
[編集] 概要
京急本線横須賀中央駅から徒歩と船で約30分という立地ながら、海水浴、キャンプ、釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島。島内からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、また日蓮上人にまつわる伝説が残るなど、古くから人々に親しまれた島である。 幕末から戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。幕末には江戸幕府の台場が築造され、明治時代に入ると陸軍省・海軍省の所管となり、要塞・砲台が築造された[1]。島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、日本では数少ないフランス積みが見られる。
戦後は1961年(昭和36年)までの間アメリカ軍に接収される。その間にも1947年(昭和22年)に渡船の運行が開始、1957年(昭和32年)には海水浴場が開かれる。その後1993年(平成5年)に海水浴場は閉鎖、航路も廃止され立ち入り禁止とされる。1995年(平成7年)、横須賀市が大蔵省から管理委託を受けて散策路等を整備し、航路も再開、翌1996年(平成8年)には海水浴場も再開された。2003年(平成15年)、横須賀市が国から猿島の無償譲与を受けた。
[編集] 注
- ^ 実際に本施設が実戦に用いられたことはない。
[編集] 交通
- 三笠桟橋(三笠公園内)より船で10分。船は、3月~11月は毎日運航、12月~2月は土日祝日のみ運航。
- 防衛大学校の短艇委員会(いわゆる大学のサークルであるが、学校長直属であるため、規則により「委員会」となっている)が、トレーニングのために走水練習場から短艇で漕ぎ着けてくることがある。