狼男 (1941年の映画)
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『狼男』(おおかみおとこ、原題:The Wolf Man)は、1941年、アメリカのユニバーサル映画が製作した映画。狼男をテーマとしたホラー映画の代表作。主演ロン・チェイニー・ジュニア。監督・製作ジョージ・ワグナー。
製作が第二次大戦中であった為、日本では劇場未公開。戦後に『狼男の殺人』の題名でテレビ放映され、長くその名で知られてきた。2003年に『狼男』としてDVDがリリースされたのに伴い、現在では一般にこの題名で呼称されている。
[編集] ストーリー
ウェールズの名門タルボット家の次男ローレンスは、兄の死に伴い故郷に帰ってきた。父のジョン卿は健在だが、その跡取りとしての帰郷であった。ローレンスは町を眺めていて一目惚れした骨董屋の娘グエンと、その友人ジェニーと共にジプシーの占い師ベラの元にでかける。しかし、ベラは狼憑きであり、狼に変身したベラに襲われたジェニーを助けようとしたローレンスはベラに噛まれてしまう。狼の呪いを受けたローレンスは満月の光を浴びると凶暴な狼男に変身し、自分の意思とは無関係に殺人を犯してしまうようになる・・
[編集] 概要
1930年代に『魔人ドラキュラ』、『フランケンシュタイン』を始めとしてホラー映画のヒット作を多く生み出してきたユニバーサルが、サイレント時代の怪奇スター、ロン・チェイニーの息子ロン・チェイニー・ジュニアを新たなスターとして製作したホラー。ユニバーサルは1935年に狼男をテーマとして『倫敦の人狼』を作っているが、それとは関係ないオリジナル作品である。
本作は戦時下であったがヒットし、狼男はドラキュラ等と並ぶホラーの有名キャラクターとなった。劇中のローレンス・タルボットは本来好人物であるが、狼憑きに噛まれた為に満月の夜になると狼男に変身して殺人を犯す二重人格的なキャラクター。そのローレンスの苦悩と、凶暴な獣人の恐怖を演じたチェイニーも、この狼男を最大の当たり役として1940年代を代表する怪奇スターとなった。
[編集] キャスト
- ローレンス・タルボット:ロン・チェイニー・ジュニア
- ジョン・タルボット卿:クロード・レインズ
- グエン:イブリン・アンカース
- ベラ:ベラ・ルゴシ