日窒コンツェルン
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日窒コンツェルン(にっちつコンツェルン)は、野口遵によって設立された、日本窒素肥料(日窒、現在のチッソ)を中心とする財閥である。15大財閥の1つ。
[編集] 歴史
1906年野口遵が曾木電気株式会社創立。1908年日本カーバイト商会と合併し、日本窒素肥料を設立。石灰窒素,硫安の製造に成功し拡大した。その後、人絹工業、合成アンモニアの製造にも成功。朝鮮にも進出し巨大化。工業中心の財閥を形成。設立者の苗字を取って「野口財閥」とも呼ばれていた。最盛期には従業員8万人以上、総資産250億円(現代の貨幣価値ではおよそ50兆に相当)以上の世界第3位の化学メーカーであった。
第二次世界大戦の敗北により、総資産の90%近くを失い、戦後の財閥解体により日窒コンツェルンは解散した。