大分県立日出暘谷高等学校
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大分県立日出暘谷高等学校(おおいたけんりつひじようこくこうとうがっこう)は、大分県速見郡日出町にある県立の高等学校。略称は「暘谷」が一般的である。しかしながら、暘谷としての歴史はまだ浅く日出高校としての歴史のほうがまだ長いため、父母世代や他町では「日出高」と呼ばれることが多い。
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[編集] 概要
校舎は近代的なコンクリート造りであり、ホームルーム棟・管理棟・工業棟・商業棟・ホームベース棟・体育館から構成されている。 教室以外は外同然となるので、雨が降るとコンクリートの廊下が濡れて排水されずにスリッピーになる。 原付による登下校を行う生徒もいるが、距離制限・成績・生活態度など様々な条件を教師たちが審査して、クリアしなければならないため、生徒の大半は電車・バス・自転車の何れかで登下校をしている。
体育館は2008年の大分国体のなぎなたの会場になることが決まっている。
[編集] 設置学科
1年生は選択科目の芸術(音楽・美術・書道)・家庭科(家庭総合・生活技術(2年次まで継続履修))・総合選択(各系列の基礎科目=簿記・工業技術基礎・英語・数学)・理科(理科基礎・理科総合A・理科総合B)以外は共通科目を学ぶ。2年生から卒業後の進路に応じて各自選択で専門系列に分かれる。教科はの必修科目以外は選択である。2005年までは4年制大学の文系学部への進学を主とする国際文化系列、4年制大学の理数系学部への進学を主とする自然科学系列、電気・電子・機械のことを主に学ぶ情報システム系列、建築のことを主に学ぶ環境プランニング系列、デザインのことを主に学ぶ情報デザイン系列、経済の仕組みや国際関係を主に学ぶ国際ビジネス系列・商業や流通について主に学ぶ流通サービス系列、健康や介護を主に学び、体育の授業が他の系列より多い体育健康系列の8系列があったが、2006年に1クラス減ったため国際ビジネス系列を流通サービス系列に名称変更。以前の流通サービス系列を情報ビジネス系列に名称変更。情報デザイン系列および体育健康系列を廃止して6系列となった。しかし2004年と2005年に入学した在校生は8系列に分かれている。
[編集] 校訓・教育方針・校則
[編集] 校訓
勉学、強健、友愛
[編集] 教育方針
人間尊重の精神に基づき、豊かな人間性を培い、高い知性と強健な体力の育成をはかるとともに社会の変化に主体的に対応できる自主的、創造的な能力の育成。
[編集] 校則
殆ど一般の高校に見られる校則と同様であるが服装、頭髪、免許の取得(自動車、原付、自動二輪)に関しては厳しい。左記の免許に関して言えば無断取得発覚の場合卒業時まで没収となる可能性がある。
[編集] 制服
本校の制服は夏場、男子は白地のカッターシャツに紺に薄地のチェック柄のズボン、女子は白いブラウスに男子と同柄のスカート。冬は男女とも紺のブレザーである。本校の男子冬服のネクタイはドラマ「マイ★ボス マイ★ヒーロー」で主人公の通うセント・アグネス学園の男子制服のネクタイと同じものである。
しかし平成19年度入学の一年生より制服デザインが一新されたため、上記には当てはまらない。
[編集] 国際交流
毎年留学生の受け入れを積極的に行っており、毎回2年生のクラスに編入される。2004年は南米ボリビアから、2005年は北欧フィンランドからの留学生が来ている(ボリビアからの留学生は飛び級で2年生のクラスに編入されたため、初めてクラスに来たときはまだ15歳だった)。また、近年では台湾の修学旅行団が交流に訪れる。初めて台湾の修学旅行団が訪れたのは2004年のことである。
また、2004年の夏休みから2005年の夏休みまで東欧ハンガリーへ留学した生徒がいる。
[編集] 部活動
部活動は、自転車競技部がインターハイや国体で何度も優勝をするほどの強豪校であり、暘谷の顔ともいえる部活である。また県下で唯一の男子新体操部がある高校でもある。野球部においては、2002年に強豪校として名を馳せた軟式野球部から硬式野球部へ変わった。硬式に変わり毎年2回戦で負けていたが、2005年の第87回全国高校野球選手権大会の大分予選で初めて3回戦まで駒を進め、山口俊(現横浜ベイスターズ)率いる柳ヶ浦高等学校と戦うが敗退する。ちなみに文化部では、放送部のテレビ番組部門が全国大会であるNHK杯全国高校放送コンテストで入賞、また九州高校放送コンテストでラジオ番組部門3位、アナウンス部門も入賞と輝かしい成績を収めている。工業部もロボット相撲を始め、数々の輝かしい成績を収めている。
[編集] 運動部
自転車競技部、野球部、サッカー部、バスケットボール部、女子バレーボール部、卓球部、テニス部、女子ソフトボール部、陸上部、柔道部、弓道部、剣道部、男子新体操部、クライミング部、女子なぎなた部
[編集] 文化部
放送部、新聞部、音楽部、美術部、書道部、茶道部、商業部、工業・デザイン部
[編集] 沿革
- 1909年(明治42年) 日出町外組合立女子実業補習学校として開校
- 1921年(大正10年) 大分県に移管、大分県日出高等女学校となる
- 1948年(昭和23年) 男女共学の大分県立日出高等学校となる
- 1961年(昭和36年) 普通科に加え商業科設置される
- 1965年(昭和40年) 自転車競技部が創設される
- 1997年(平成9年) 大神に移転し現校名となる
- 1999年(平成11年) 創設90周年 新校舎移転落成記念式典挙行
- 2007年(平成19年) 現校名となって10周年
[編集] 主な行事
- 4月
- 入学式
- 歓迎遠足
- 教育合宿(1年生のみ)
- 5月
- 生徒総会
- 6月
- 高校県体
- 7月
- クラスマッチ
- 夏休み
- インターンシップ(2年生のみ)
- 中学生体験入学
- 9月
- 体育祭
- 10月
- 暘谷祭(文化祭)
- 12月
- クラスマッチ
- 1月
- 百人一首大会
- 2月
- 卒業テスト(3年生のみ)
- 3月
- 卒業式
- 離任式
[編集] 過去の主な進路先
[編集] 進学
[編集] 4年制大学
大分大学、別府大学、立命館アジア太平洋大学、日本文理大学、北九州市立大学、福岡大学、九州共立大学、九州女子大学、九州国際大学、九州産業大学、福岡経済大学(旧第一経済大学)、福岡医療福祉大学(旧第一福祉大学)、第一薬科大学、長崎国際大学、熊本学園大学、崇城大学、九州東海大学、くらしき作陽大学、京都産業大学、関西外国語大学、東亜大学、国士館大学
[編集] 短大
別府大学短期大学部、別府溝部学園短期大学、大分県立芸術文化短期大学、東九州短期大学、西南女学院短期大学、精華女子短期大学
[編集] 職業能力開発短期大学校
大分県立工科短期大学校
[編集] 専門学校
KCS大分情報専門学校、IVY総合技術工学院、日本文理大学メディカルカレッジ、別府市医師会看護専門学校、代々木アニメーション学院福岡校
[編集] 就職
自衛隊、大分県警、兵庫県警、大分キヤノン、大分キヤノンマテリアル、トヨタ自動車九州、ダイハツ九州、太平工業大分支店、別府湾ロイヤルホテル、二階堂酒造
[編集] 主な卒業生
[編集] スポーツ選手
- 松田隆文(元競輪選手。日本大学に在籍時代、ミュンヘンオリンピックに出場。)
- 安東宏高(競輪選手)
- 小岩大介(競輪選手)
- 小川勇介(競輪選手)
- 小野俊之(競輪選手)
- 松田直也(競輪選手)
[編集] 所在地
- 大分県速見郡日出町大字大神1396-43
[編集] 最寄駅・バス停
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 大分県立日出暘谷高等学校
- この指とまれ(ウェブ同窓会サイト)