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半熟英雄 - Wikipedia

半熟英雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

半熟英雄』(はんじゅくヒーロー)は、第一作が1988年スクウェア(現スクウェア・エニックス)で発売された、リアルタイムシミュレーションロールプレイングゲーム(公式ではないが、リアルタイムストラテジーでもある)の作品であり、またシリーズの総称である。

目次

[編集] 概要

1988年ファミリーコンピュータ用ソフトとして第1作が発売。家庭用ゲーム機としては初となるリアルタイムシミュレーションRPGとされている。従来のシミュレーションRPGは関わっている能力値が多くそれによりシステムが複雑なものとなっていたが、この作品ではそういったものを極力排除し、視覚的にわかりやすく、感覚的に遊べるゲームに仕上げられた。攻略した城の収入を元手に領土を拡大する方式ではあるが、内政に注意を払う必要は少なく、最新作の4では全く無くなっている。基本的なシステムは最新作でもほとんど変化していないが、より戦闘に特化した内容となっている。

物語はゲームとしては非常に異色なもので、登場人物は舞台の上で芝居を演じるという形をとっている。全編がコメディタッチで描かれ、ギャグやパロディが随所にちりばめられている。

第1作では収入と支出のバランスがシビアで、敵も全体的に強く、見かけによらず戦略が要求された。また、特定のラストボスが存在せず、複数の敵勢力が登場し、大陸の統一がクリア条件という、シミュレーションゲーム色の強い内容だった。しかし第2作からは難易度が下がり、ギャグ・パロディを前面に押し出すようになる。ラストボスが設定されたのも第2作からである。

特に第3作の『半熟英雄対3D』は第2作発売より10年の期間が開いており、開発陣には「半熟ならどんなネタを盛り込んでも成立する」というある種お祭り的な空気が漂っていたため、ギャグ・パロディ・世情風刺が非常に濃厚な作品となっている。スクウェアエニックス合併劇さなかの開発であることをセルフギャグ化した演出も随所に仕込まれている。第3作の続編『半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜』では、旧エニックスの代表的作品ドラゴンクエストシリーズのロトの勇者の格好をするキャラクターまで出現してしまうほどである。

[編集] シリーズ作品

[編集] 漫画

[編集] ゲームシステム

作品によって多少システムが異なるものの、基本的には以下のようなものである。

[編集] 基本システム

1つの章につき、フィールドマップが一面づつ用意されている。マップ上に複数の城があり、アルマムーンを拠点として将軍を派遣して全ての城を占領し、その後に新たに現れる敵拠点に陣取るボスを倒せばその章のクリアとなる。

[編集] イベント

各章の初めと終わりに発生する、ストーリーに関わるイベントと、月イチコマンド(後述)などで発生することのあるランダムイベントに大別される。

[編集] フィールド画面と月イチコマンド

大きく分けて「戦闘パート」と「内政パート」がある。戦闘パートでは、フィールド画面を表示している間はゲーム上でも時間が経過する。

ゲーム上で1か月経過すると、内政パートになり月イチコマンド(4では「月刊半熟英雄」)と呼ばれる画面に切り替わる。イベントが発生することもある。全てのイベントの終了後に編成画面に切り替わり、この画面で将軍の登用や兵士の募集、城の築城による増強などができる。第1作ではコマンドによる将軍募集ができず、イベント発生を期待するしかなかった。「切り札」も作品により買えるものと買えないものがあるが、代わりに自分で開発することができる場合もある。編成画面を終了したら、再度フィールド画面に切り替わる(戦闘パートに戻る)。ただし内政ができると言っても基本的に戦闘の補助が多く、戦闘に特化したコマンド構成となっている。最新作の4では築城ができなくなり、内政の要素はさらに少なくなった。

戦闘パートで動くことが出来るフィールド上には、城以外にも温泉や洞窟などの施設があり、それらに将軍を派遣することでランダムイベントが発生する。洞窟のみ、将軍を派遣した翌月の月イチコマンドの際にイベントが発生する。イベント詳細を参照。また、モモリスや屋台のゲンさんといった、ランダムに登場するNPC(ノンプレイヤーキャラクター)も存在し、それらと将軍が遭遇することでもイベントが発生する。第3作までは、フィールドのほとんどの場所に任意で移動ができたが、第4作では特定の場所指定のみとなっている。

敵勢力は、全作品を通じてチートが掛かった状態になっており、財政赤字は決して発生せず、兵士も無尽蔵に持っている。味方は将軍募集ができないフィールド画面においても、時間経過で勝手に将軍が補充される。このため、敵の将軍をすべて討ち取っても、城が残っていれば時間経過によって将軍が補充されてしまう。ただし、第2作以降のボスキャラクターはこの限りではなく、倒した時点で勝利となる。また、第2作では敵が使う卵は、使用回数の回復はされず、壊してしまえば修理もされない。

[編集] 月イチコマンドの内容

兵士補充
兵士を雇用する。1人金1(通貨単位は「ゴールド」。『対 3D』の第2話以降では「ポッキリ」に変わる)。
将軍募集
コマンドとして実行できるのは第2作から。「将軍援護会」に金50で斡旋してもらう。『対 3D』以降では男女別の募集になるが、女の方が高い(第3作では男50、女60。第4作では男180、女200)。
商人
切り札を買う。第3作で廃止。
将軍解雇
将軍をクビにする。第1作では主人公の英雄度、第3作では人気が下がる。赤字になったら必ず実行しなければならない。
築城
城レベルを1上げる。第3作のみ、城の収入も増える。第4作で廃止。
メインメニュー
現在の状態を確認できる。地図、兵士数、将軍、卵、切り札など。
たまご回復
第2~3作に登場。ランプキンに金を払い、卵の使用回数を回復してもらう。
たまご復活
第3作以降に登場。あたし(カトリ・イネ)に金を払い、壊れた卵を修理してもらう。なお、第2作ではフィールド上の「あたしの家」に行くことで、その将軍の卵を修理できる。
貢ぐならどっち?
第4作に登場。カトリ・イネ、またはイヌに金品を貢ぐ。ある程度貢ぐと、将軍として出撃させられるようになる。
てっしゅー
第4作に登場。現在攻略中の惑星から撤収する。

[編集] 戦闘システム

戦闘発生条件
以下のような場合、フィールド画面から戦闘画面に切り替わり、戦闘が発生する。
  • 自軍の将軍が敵の城に攻め込んだとき
  • 敵軍の将軍がプレイヤーの城に攻め込んだとき
  • 自軍の将軍と敵軍の将軍が遭遇したとき
また、月イチコマンドで発生するランダムイベントにおいて戦闘が発生することもある。
戦闘
基本的には将軍・兵士同士の白兵戦であるが、自軍は「切り札」という戦闘用アイテムや「エッグモンスター召喚」(後述)、第2作以降では籠城戦のみであるが「奥の手」を任意に使用することができる。
籠城戦では、守備側は切り札を使うことができない。また、退却もできない(第3作では「奥の手」に退却可能なものがある)。その代わり、守備側は築城による城レベルに応じて防御力にボーナスが付き、卵を持っていない時に限り、「奥の手」を使うことが可能。さらに、第3作に限り、城レベル2以上の城は、城自体が敵兵に支援攻撃をしてくれる(エッグモンスター戦ではだめ)。「奥の手」は使うと自滅するものもあり、一度選ぶと取り消しできないので危険性はあるが、城レベルが高いほど、有効な奥の手が出やすくなる(第4作では築城不可なので、完全に運頼み)。
エッグモンスター
本シリーズ最大の特徴はエッグモンスターである。
将軍の持つ卵からエッグモンスターとよばれる怪物を召喚し、兵士たちの代わりに戦闘をさせることができる。このとき、敵将軍が「こうげき」「もうこうげき」といったコマンドを選択して、エッグモンスターに挑んでくる。左に人物、右にモンスターの構図は、丁度ファイナルファンタジーシリーズの逆になっていて、ここに逆転的な面白さがあった。
プレイヤーサイドがモンスターで敵を攻撃するシステムは好評で、ファイナルファンタジーシリーズの召喚魔法やアビリティ「あやつる」の原形となった。ファイナルファンタジー5では、エッグマンが召喚獣として登場する隠し演出があった。
第2作、第4作では敵側も卵を持っているため、敵軍も同様に召喚し、エッグモンスター同士が戦うといったこともしばしばある。特にボス戦では強力なエッグモンスターが必須である。
卵には数種類あり、その種類によって召喚できるモンスターは異なる。エッグモンスターの中には、他の自社作品のキャラのパロディであったり、そのままエッグモンスターとしてゲスト出演しているものもいる。
英雄度(ヒーローど)
第1作のみ登場。敵城攻略や将軍登用で増え、将軍解雇で下がる。これが高いと、ランダムイベントで「スーパーウルトラミラルクルマン」が現れるようになる。
半熟値
第2作より登場。戦闘経験値で、基本的には戦闘に勝つと上がり、退却すると下がる。イベントで上下することもある。半熟値に応じて召喚するモンスターが変わり(第4作では新しく増えるのみ)、おおむね半熟値が高いほど強いモンスターを召喚できる。ただし、第2作では、半熟値が最高になると、直接攻撃のできないランプキンしか召喚できなくなる罠があった。
タコメーター
第4作に登場。コマンドバトルのみ影響。攻撃によって互いの感情が「ブチギレ」と「アキレ」のどちらかに動いて行く。敵の感情が「ブチギレ」(味方が「アキレ」)に振り切れると敵に1ターンボーナスが与えられ、さらに攻撃力が倍になる。敵の感情が「アキレ」(味方が「ブチギレ」)に振り切れると、味方に1ターンボーナスが与えられ、さらに攻撃力が倍になる。漫然と攻撃して行くと敵をブチギレさせてしまい、手痛い反撃を喰らうために、敵をアキレさせる能力を持つエッグモンスターや切り札が重要な役割を持つようになった。たとえば、エッグモンスターのエッグマン(敵にダメージを与えられない)、ゾンビ(自滅技しかない)、ウゴカザル(命令を絶対に拒絶して動こうとしない)などは、前作までは無為無能の代名詞的存在だったが、今作ではいずれも敵を大きくアキレさせる効果が追加されたため、このようなエッグモンスターでも実戦に役立つようになった。

[編集] イベント詳細

既述したように、イベントはストーリーに関わるイベントと、主に内政パートでの月イチコマンドの際に発生するランダムイベントに大別される。また、月イチコマンドの際に発生するランダムイベントは、特定の月に必ず(もしくは非常に高い確率で)発生する定期イベントと、その他のイベントに大別される。

ここでは、ランダムイベントを中心に代表的なものをいくつか解説する。

  • 定期イベント(第2作より登場)
    • 正月のお祝いとお年玉(1月)-お年玉をもらって所持金アップ
    • バレンタインデー(2月) - 第3作以降。カトリイネにチョコレートを押しつけられる。第4作では、カトリイヌ、ルーナエ、メルクリィがチョコをくれることもある。
    • ホワイトデー(3月) - 第3作以降。カトリイネにお返しを強要される。イネ以外にチョコを貰った場合も、それぞれお返しを出費させられる。
    • 花見(4月)-第4作のみ。花見代300ポッキリを支払うと、よっぱらい500人が志願兵としてアルマムーンの兵士に加わる。
    • ゴールデンウイーク(5月) - 畑から金塊が掘り出されて所持金アップ
    • ヒートアイランド(8月) - 猛暑で兵士が夏バテするのでなんとかする。バカンスをやると兵士が半分逃亡、ボーナスをやると資金半減。全員解雇を命じると、兵士が0になる(第3作以外では、所持金が少なければ兵士が思いとどまることもある)。
    • クリスマス(12月) - サンタクロースがプレゼントとして切り札をくれるのだが…
    • 貢ぎ物(2月、3月以外毎月) - 第3作のみ。カトリイネに金品をせびられる。拒否はできず、金額を選べるのみ。せびる内容は料理代、美容代、ファッション代のいずれか。料理は兵士に勝手に振る舞うことがあり、あまりのまずさに兵士が半分脱走してしまう。
  • その他のイベント
    • 農民の報告
      通常収入の他に、その月の収入が2倍増となる豊作や、収入が2分の1となる凶作がある。さらに2作目以降では、収入が4倍増となる大豊作や、収入が4分の1となる大凶作も追加されている。
    • スーパーウルトラミラルクルマン登場
      第1作のみ登場。英雄度が高いと現れることがあり、希少価値の高い切り札をくれる。「ミラクルマン」ではない。
    • 商人登場
      第1作では「フクスケ」、第2作では「中華商人」が現れ、格安で切り札を売ってくれる。ただし、フクスケの売り物は福袋で、中身はランダム。中華商人は洞窟でも登場。第4作では、ダンジョンのみ中華商人が登場し、兵士を補充してくれる(ただし価格は通常の10倍)。
    • 暗殺
      第1作では「こがらしモンスター」、第2作では「隠密戦隊ゴニンジャー」に敵将軍の暗殺を依頼。成功すると、敵将軍が1人死亡する。ただし、すぐ補充されるため、あまり意味はない。第3作で廃止された。
    • 地震
      第1作では自国の城1つの、第2~3作では自国すべての城のレベルが1下がる。
    • 作曲家の登場
      ゲーム中の楽曲が聴ける、いわゆるサウンドテストモードになる。
      第2作ではすぎやまこういち、第4作では植松伸夫が登場。
    • 将軍謀反
      第2作より登場。将軍が謀反を起こし、兵を率いて主人公に斬りかかってくる。負ければもちろんゲームオーバー、勝ってもその将軍を討ち取ったことになる(第2作ではそのかわり大幅な半熟値のボーナスがある)。第3作以降では、将軍の出奔する夜逃げバージョンもあり、こちらは生命の危険こそ無いが、無条件で将軍を失う。ただし再雇用できる場合もある。
    • 火星人来襲
      第2作より登場。収入と城に大損害を受けるが、強力な切り札「キャトルミュー」が手にはいる。
    • 建築法違反
      第2作のみ登場。城が「建築法違反」と難癖を付けられ、レベルが1下がる。賄賂を払えば見逃して貰える。
    • 99年7の月
      第2作のみ登場。99年7の月までゲームを進めると、ノストラダムスの大予言第10巻72番にちなんだイベントが発生する。
    • 博徒のケン登場
      第3作より登場。丁半バクチで所持金を増やすチャンス。
  • 洞窟に将軍を派遣した際に起こるイベント
    • 宝を見つける
    • 事故や罠などで将軍が死亡
    • いっぱつエッグのエッグモンスターと対決
    • 敵軍と対決

[編集] ストーリー

[編集] 半熟英雄(第1作)

先代のアルマムーン王、ダークフリードは不思議な「卵」の力と騎士団を駆使し、大陸を統一した英雄だった。しかし、統一の翌日に急死すると、アルマムーンに服した国々はたちまち反旗を翻した。征服した領土をあっという間に失い、後継者である若き王子(主人公)に残されたのは、本拠のアルマムーン城とわずかな忠臣だけ。

英雄として半熟な王子は、不思議な「卵」の使い方もまだ知らない。しかし父譲りの才能と、忠臣の力を頼りに、再び大陸制覇に乗り出していった。

全3話だが、マップや登場する敵国数(最大11)が違うだけで、基本的な展開は同じ。ただし、もっとも難しい第3話をクリアするとスタッフロール付きのエンディングになる。

[編集] 半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!(第2作)

前作で大陸の再統一を果たし、イリス姫と結婚した王子。

しかし、剣の稽古こそ欠かさなかった王子だが、私生活は全くだらけきっていた。幼児退行して自分の名前さえ書けなくなり、寝る時は大臣に絵本を読んでもらうという有様。イリス姫は愛想を尽かして出奔し、政治の実権を握った大臣は財政赤字に苦慮していた。

そんなある日、「完熟なる者」達がアルマムーン王国に戦いを挑んで来た。アルマムーン王国の卵が上か、完熟なる黒き卵が上か。まずは完熟軍の先兵、完熟クイーンに寝返った城を取り戻し、さらに完熟軍のボスを目指して戦うことになる。しかし、物語は意外な展開を見せるのだった。

全12話。面クリア制で、最初の1話をクリアすると2話、3話…と進めて行く。

[編集] 半熟英雄 対3D(第3作)

前作までと設定が変わり、主人公の王子は11歳の少年になっている。

先代は、恋敵のオディオを倒し、大陸に覇を唱えた英雄だった。しかし両親を早くに亡くした王子は頼りなく、これまた政治そっちのけで遊び惚けていた。

ある日、女の声に助けを求められ、うたた寝をしていた王子が返事をすると、城ごと彼女の力によって異次元世界に飛ばされてしまった。アルマムーン王国は、二次元世界であり、住民も二次元人である。飛ばされた先は三次元の世界で、そこではカトリ王国が3D軍団に滅ぼされ、囚われの身となっていた王国の姫が助けを求め、それをたまたま聞いたのが王子だった。救出したカトリ・イネはとんでもないブスで、王子に一方的な愛情を注ぎ、アルマムーンの新たな悩みの種となる。だが彼女の力で連れてこられ、自力で帰ることのできない成り行き上、王子たちにイネを拒むすべはなかった。

全13話。前作同様、面クリア制。ただし、第1話は先代の話で、本編は第2話から。

[編集] 半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜(第4作)

前作の結果、不承不承イネと婚約させられた王子。

婚礼の儀の当日、空から巨大な火の玉が落下し、その中には卵を使う、謎の機械生命体の姿があった。どうにか撃退した王子たちだが、エッグワールドの伝説に、「この広い宇宙には7人の英雄が存在するという。英雄の持つ7つのたまご呼び合うとき…すべての世に災厄訪れん…。」というのがあることを知る。何者かが、7人の英雄と、その卵を狙っているらしい。こうして王子たちは、まだ見ぬ英雄に出会うため、アルマムーン王国の存在する惑星アルマムーンから宇宙に飛び出すことになった。

全8話+メインダンジョン。2~6話は選択可能。ただし、1話1面ではなく、惑星ごとに数面用意されている。全てクリアすると第7話に進み、以降は一本道。惑星ごとに用意されたダンジョンとメインダンジョンは、一度出せばいつでも入り直しができる。

[編集] エッグモンスターHERO(外伝)

アルマムーン王国では平和が続いていた。先代のアルマムーン王は、「伝説のタマゴ」の力で大陸を統一した英雄だった。

しかし、幼くして跡を継いだ若は、平和にかまけて惰眠を貪る生活を送っていた。見かねた大臣は、若の精神を鍛え直すべく修行の旅に出させることになった。そして、修行の地として無理矢理連れて来られたのは、大自然の残る「ハードボイル島」。その地で出会った少女、カトリ・イヌ。彼女によれば、「完熟軍」を名乗る軍団が、島に眠る「伝説のタマゴ」の封印を解こうとしているのだという。若がタマゴを持っているのを見たイヌは、若を完熟軍討伐に無理矢理駆り出した。

外伝であるが、内容は番外編に近く、本編とは人物関係などがやや異なる。主人公は本編3以降の主人公だが、ストーリーは『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』をベースにアレンジしたもので、カトリ王国の設定も異なる。また、システムも本編と異なり、純粋なRPGである。

[編集] 登場キャラクター

[編集] 複数の作品に登場するキャラクター

[編集] アルマムーン国

アルマムーン国王(または王位継承者、主人公)(声:佐藤麻子
主人公であるアルマムーン王は常識に欠け、識字能力は自分の名前が書ける程度でほとんどないに等しい。それゆえバカ殿扱いされ、実際周囲の人間はこの王にしばしば振り回されている。ただし、戦術に長けているということもあってか本当に知能が低いかどうかは疑問である。しかし先代は知性・戦術・内政に長けた非の打ち所のない素晴らしい王であったと大臣は言う。
第1作では王は比較的まともで、英雄と呼ぶには「半熟(≒未熟)」ではあるがバカ殿ではなかった。むしろ周囲にギャグが多かったが、作品を重ねるごとに主人公のバカっぷりとともに繰り広げられるギャグもパワーアップしてゆく。自分の名前が書ける程度のレベルまで退化したのは第2作以降である。そのため、前作で結婚した王妃に逃亡されている。また、第2作までの主人公は同一人物であるが、第3作から設定が変わっており、別人(次々代?)かパラレルワールドであると思われる。年齢は、第3作開始時点で11歳、精神年齢3歳。ゲーム上の能力も、第2作まではバカ扱いされながらも文武両道だったが、第3作以降は戦闘一本槍になっている。ただし内政面に関しては、才能はあるがまだ開花させていないということのようだ。趣味は第2 - 4作の双方ともつまみ食い。なお、第3 - 4作の王は一時的に才能を開花させる場面があり、その間だけ「ストイック」に変化する。
作品中では「王」ではなく「王子」「若さま」と呼ばれる。第2作目までの主人公については、それが周囲または本人の気安さゆえなのか、正式に即位していない事情があるからなのかは不明である。第3作以降の主人公については、第4作の取扱説明書及び公式サイトに「セバスチャンが王位継承者として育てていた」と解説されており、正式な即位前であると思われる。
決まった名前は無くプレイヤーが自由に入力するが、第2作では名前を入力せずに入力を終了しようとすると、自動的に「しゅじんこう」と名付けられる。また、第3作以降の主人公の名はソーリス(Solis、ラテン語で「日曜日」を意味する"Dies solis"に由来)。ただし入力時に表示されるわけではない(設定資料集からの確認。いわゆる裏設定)。
第1作では、所有たまごは特に種類はなかったが、初期段階から強いモンスターを召喚できる。第2 - 3作では、3種のモンスターから選べる「エラベルエッグ」所有。
第4作では、全部で7人いる「英雄(後述)」の一人であり、所有たまごはカラフルエッグ。
なお、主人公の統治するアルマムーン王国の名称は、アッバース朝カリフアル・マムーンに由来する。
『半熟英雄4』のアイキャッチ(一休さんのパロディ)で、その声が初めて明らかになる。
アルマムーン国大臣(セバスチャン)
国王のバカな言動を嘆きつつも国王に献身的に仕え、アルマムーンを支える大臣。ほぼ唯一と言える突っ込み役でもある。
主人公と同様、1 - 2作目と3 - 4作目のものがそれぞれ同一人物。どちらも若かりし頃は剣の達人で、戦闘時には奥の手「だいじんアタック」としてそれを披露してくれる。なお、名前の「セバスチャン」は歴代の大臣が襲名する名誉ある名前らしい。趣味は1 - 2作目が乾布摩擦、3 - 4作目が説教。
第4作では、物語の途中で英雄の一人であることがわかり、レジェンドエッグを所有するようになる。
ちなみに第1作ではゲームオーバー時、現在の大臣からは考えられない言動をとったこともあった。

[編集] カトリ王国

第3作・『半熟英雄 対3D』より登場。

カトリ イネ(あたし)(声:笹木綾子
第3作より登場するカトリ王国の第一王女(一応メインヒロイン)。姓がカトリで、名前がイネ。登場した当初は記憶喪失で「あたし」と名乗っていた。主人公を一方的に深く愛し、呼び名もストーリーの進行に応じて「マイ王子様」→「マイ・ダーリン」→「マイ・ラヴァー」→「マイ・ハスバント」とどんどんあつかましくなっている。主人公が才能を開花させると、自分が取り残されると感じてバス停の標識で殴りつけ、無理矢理元のバカ殿に戻してしまうほど独占欲が強い。その後もことあるごとにバス停で暴力を振るい、基本的に彼女の要求をプレイヤーは拒否できない。
とはいえ、戦闘時に壊れたたまごを回復させる能力と城を別の場所に転移させる能力を持つため、アルマムーンに欠かせない存在。また、彼女に金を貢ぐことによって姿と能力が変化していき、最終的には最強の将軍になる(使い勝手でいえば、変形能力を持つ1段階前の状態が最適で、最終段階まで進化させるべきか悩みどころとなる)。趣味はエステ(形態により変化)。
カトリ イヌ(声:第3作下屋則子、第4作豊口めぐみ
カトリ王国第二王女。イネの妹で名前はイヌ。外見は姉とはちっとも似ていない美少女だが、口が悪く金遣いの荒さは姉以上。コギャルな性格。第4作では姉と同様に将軍としても使え、金を貢ぐことによって姿と能力が変化する。こちらの衣装は『ファイナルファンタジー』シリーズや『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターのパロディになっているものが多い。エッグモンスターHEROでのメインヒロインにあたる(性格も若干異なる)。趣味はコギャルファッション(衣裳により変化)。

[編集] エッグモンスター

アルマムーン王国伝来の「卵」によって呼び出される。しかし、第2・4作では、敵も独自の卵を持つ。作品によって異動があるが、卵の種類は以下の通りである。第2作では、戦闘終了後卵の種類が変化することがある。ただし、次の話では種類は元に戻る。第4作では、最初からエグモンを召喚できるのは英雄の卵だけで、それ以外は、英雄からエグモンを借りて呼び出す「すっぴんエッグ」しか持たない。

卵(特別な名称無し)(1)
アルマムーン王国に伝わる卵。種類は1つだけだが、4種のモンスターのお祓いを受けたか、どのモンスターから受けたかどうかで出てくるエグモンが変化する。
カラフルエッグ(2~4)
主にギャグ系のエグモンを召喚できる。戦闘に使いづらいのが多いが、第4作ではアキレ要員に活用できる。第4作では主人公(半熟英雄)専用。
スーパーエッグ(2~3)
一部の例外を除き、正統派で比較的使いやすいエグモンを召喚できる。
ワンダーエッグ(2)
主にファンタジー系、体力系のエグモンを召喚できる。WSC版では「ナンダーエッグ」。
パワーエッグ(3~4)
ワンダーエッグとやや似ているが、完全に力系エグモンに特化した卵。第4作ではマルティス専用。
イビルエッグ(2~4)
主にEvil(邪悪、不幸)なエグモンを召喚できる。癖のある技を使うものが多い。第4作ではペンプティ専用。
ピンクエッグ(3~4)
主に女性や、かわいらしいエグモンを召喚できる。第4作ではルーナエ専用。
サイバーエッグ(2~4)
主にロボットなど、人工的なエグモンを召喚できる。第2作ではカミュ、第4作ではフライデー専用。
ミスティエッグ(4)
主に自然の神秘を象徴するエグモンを召喚できる。メルクリィ専用。
レジェンドエッグ(4)
主に旧作からの復活組や、伝説的な強さを持つエグモンを召喚できる。セバスチャン専用。ゲーム開始時は使えない。
ダンジョンエッグ(4)
ダンジョンで捕獲できるエグモンを召喚できる。当然、召喚するには1度は倒さなくてはならない。
ひみつエッグ(4)
パスワードを入力すると、対応したエグモンが召喚できるようになる。パスワードは取扱説明書に1つあるほか、発売時の広告などに書かれていた。
すっぴんエッグ(4)
そのままでは何も召喚できない。英雄やダンジョン・ひみつエッグから、サイズによって最高4体のエグモンを借りることができる。
エラベルエッグ(2~3)
特殊な卵。3種のエグモンから、任意に選択できる。第2作では主人公、フリオニール、レオンハルトのみ、第3作では主人公のみが持つ。
スロットエッグ(2~3)
特殊な卵。スロットで当たったエグモンが召喚される。第2作ではほぼ完全にランダムで、使用回数が多いと強いエグモンを当てやすいが絶対ではない。第3作では、候補に選ばれるエグモンがかなり限定され、使いやすくなった。第3作ではセバスチャン専用。
いっぱつエッグ(2~4)
特殊な卵。作品によって扱いが大きく変わる。第2作では、1度だけの使い捨てで、ランダムでエグモンを召喚。卵が無いか壊れている状態で、敵の卵を壊さずに倒すと、いっぱつエッグを拾うことができた。最初からいっぱつエッグを持っている将軍に限り、修理が可能。第3作では、洞窟で特殊なエグモンを倒すと手に入れられる切り札扱い。洞窟で倒したエグモンが召喚される。第4作でも切り札扱いで、現在召喚可能なエグモンがランダムで召喚される。
まねっこエッグ(2)
特殊な卵。敵の召喚したエグモンをそっくりそのまま召喚する。敵が召喚していないと、ランプキンが出てくる。
キングエッグ(2)
特殊な卵。キングエッグマンのみ召喚できる。1度使うと壊れる。マルガリータ、ハバティーのみが持つ。
ベビーエッグ(2)
特殊な卵。エッグベビーのみ召喚できる。1度使うとスーパーエッグに変化。ラ ターシュ専用。
かどまつエッグ(2)
特殊な卵。あけまつのみ召喚できる。1度使うとカラフルエッグに変化。ラクレット専用。
おそなえエッグ(2)
特殊な卵。おめでとりのみ召喚できる。1度使うとワンダーエッグに変化。アクアビット専用。
かぼちゃエッグ(2)
特殊な卵。ランプキンのみ召喚できる。使わずに戦闘に勝利するとエラベルエッグに変化。バランタイン、ランプータンのみが持つ。
くさってる(2~3)
特殊な卵。中身が腐っているため、自滅技しか使えないゾンビしか召喚できない。第2作では他の卵でも、戦闘から退却すると腐ってしまうことがある。

エグモンには、個性的でバラエティに富んだキャラクターが多数存在する。ここではストーリーやイベントに関わる者、およびシリーズ皆勤の者のみを記す。

[編集] イベントに関わる者
エッグマン(声:ささきいさお
たまごの使用回数が0の時に現れる最弱のエッグモンスター。しかしその正義感は誰にも負けない。第2作では完熟大魔王との戦いで瀕死の重傷を負うも、後に「しんエッグマン」にパワーアップして帰ってくる(ただし強さは変わらず)。『ファイナルファンタジーV』では、隠し召喚獣として登場する。戦闘では全く役立たずであったが、第4作では敵をアキレさせる効果を期待できるようになった。
エッグマンナイト(声:IKKAN
エッグマンの同族で、第2作において重傷を負った彼を助けにエッグワールドから来た。エッグワールドにおいての戦いではエッグマンに代わって彼が戦う。4作目ではパワーエッグを司るエッグマンとして登場。成長すれば将軍戦においてはかなり使い勝手が良くなる。
ランプキン(声:IKKAN)
カボチャ頭の祈祷師。挨拶は「ナマステ」。月イチコマンドでは、たまごの使用回数を回復させる「おはらい」を行う。第3作以降はエッグモンスターを呼び出す際の儀式である「たまごダンス」も行う。妻子持ちで、趣味は温泉巡り。
第4作ではエッグマンと同様にそれぞれのたまごを司る7人のランプキンが登場するが、エッグモンスターとして戦闘に参加するのは従来のランプキン(カラフルエッグ)のみである。
モモリス
3作目より登場するリスのようなエッグモンスター。口の中に切り札作成法を記した石版を蓄えており、たまにフィールド上に出現するモモリスを捕獲すると石版を入手でき、生産できる切り札の種類が増える。
あけまつ(声:斎藤恭央)&おめでとり(声:則末チエ)
正月を司るエッグモンスターのコンビ。1月のランダムイベントで必ず登場し、お年玉をくれる。しかし第3作のみ海老一染之助・染太郎が登場するため、イベントでは置物扱い。
かみ
元ネタは『魔界塔士 Sa・Ga』のラスボス及びその弱点。第4作ではメインダンジョン内で現れ、当初は元ネタ同様にシルクハット男の姿でヒントをくれるのだが、ある階層に着くと正体を現して襲いかかってくる。第2作リメイクでは顔がない。エッグモンスター考えない人も同じ公募者。

[編集] シリーズ皆勤の者
マシンナイト(声:斎藤恭央)
騎士の姿をしたロボット。1作目では取扱説明書にわざわざ書かれるほどのポンコツだったが、2作目以降は頼れる存在に。ライバルは『ライブ・ア・ライブ』のブリキ大王。
サイクロプス
鎖砲丸を振り回す一つ目の巨人。風呂が嫌いであり、当然体臭がキツい。
ヒュドラ
下半身がヘビのお水系の女の子。ぎゅーっと敵に抱きついて骨をへし折る。
アマゾン
二刀流で戦う女戦士。2作目以降は『ロマンシング サ・ガ』のガラハドから殺してでも奪い取ったと思われる「ガラハドの剣」を使う。
ゲーラス
吸血性の悪魔。『ファイナルファンタジー』シリーズの「モルボル」とは臭い息仲間。
デビルウーマン
モーニング・スターを持ったセクシーな女悪魔。エッグモンスター「プチデビル」は実の弟で、しばしば子供のけんかに大人がちょっかいを出す。
なめくじ
痰吐き、粘液など汚い攻撃をする嫌われ者。しかし彼にとってはコミュニケーションの手段らしい。3作目以降はムカデに近い姿をしている。
ケロベロス
複数の頭を持つフランス帰りのプードル。2作目まではケロとベロの双頭だったが、3作目で「ス」が加わった。
メデューサ
彼女に睨まれると石化してしまうヘビ女。厳密に言えば2作目以降のものは公募作品であり、1作目のものとは別物である。
オイジュース(声:IKKAN)
ジャガイモのおじいさん。いつも「ウム!」と頷いている。2作目以降は姪の「メイジュース」も登場。
キャンドロー
ろうそくのモンスター。悲しい話を聞かせるのが得意。
エルフドラゴン
蝶の羽根を持つドラゴン妖精。1作目ではエッグモンスター「イモスラ」から変態した。
ユニコーン
気の弱い一角獣。一度泣き出すと洪水のように押し寄せる。
アレス
剣を使わせれば右に並ぶ者のいない軍神。特技はダイコンのかつらむきとリンゴの皮むき。
ハデス
死者を統べる冥王にして最強のエッグモンスター。2作目以降は「ハデデス」という名のニセモノも登場。2作目では攻撃時のセリフがやたら長いのも特徴だった。

[編集] 完熟軍(エッグママ関連)

エッグママ(声:佐藤麻子)
完熟軍を統べる「完熟生命体製造システム」。元々は地球人が完璧な生命体を作るために造ったのだが、暴走して「不完全な」地球人を滅ぼし、自己増殖と自己進化を繰り返して全宇宙に散らばる。
完熟神 ボイルド(声:石川英郎
エッグママの内部にあるたまごから産まれる完熟の神。
2作目では、クーモンが食べたエッグモンスターの数により頭に翼を持つ「シリアスボイルド」、またはエッグモンスターのパーツを寄せ集めた「ハイパーボイルド」のいずれかの形態をとり、それによってエンディングが変化する。またハイパーボイルドはクーモンに食べられたエッグモンスターの技を使用する。
4作目では四次元の力を手にした「四次元ボイルド」の姿をとる。モット・クーモンが食べたエッグモンスターの所属するたまごによって技が追加される。
エッグモンスターHEROでは「ハイパーボイルド」のみ登場。
クーモン(声:IKKAN)
巨大な口でエッグモンスターを丸飲みにするボス。それだけではなく食べたモンスターによって後々のボス戦に影響する。3作目では同種の「ダスモン」、4作目では上位種の「モット・クーモン」が登場。
スーモン(声:佐藤麻子)
クーモンと同時に現れるボス。マントの中のブラックホールで将軍を吸い込んでしまう。3作目には同種の「ハクモン」、4作目には上位種の「モット・スーモン」が登場。

[編集] 将軍・英雄

[編集] 将軍
将軍(進軍ユニット)は、第1作では全員がギリシア神話ローマ神話由来であったが、2作目以降ではスパイスハーブ菓子類など食べ物系の名前を持つ将軍や、自社作品キャラの名前を冠した将軍が追加されている。3作目では製作スタッフのあだ名などを冠した将軍が多数登場し、4作目では開発室という場所でのみ仲間になる。
自社作品キャラの将軍は、おおよそ元ネタを意識したパラメータが設定されている。趣味・性格には、おそらくあえて意外な設定(リディア将軍の趣味がアメフト、ただし後のシリーズではほうせきかんていに変更)や偏った設定(スコール将軍の趣味がトレーディングカード)がなされていたりもする。
ガイドブックによると、スタッフ将軍のパラメータは、スタッフ各人自身に決めさせたとのこと。
また、2作目以降では各将軍に「趣味」というステータスが設定されている。このステータスはゲーム進行には何も影響を与えないが、とかく戦闘時の強弱などパラメータの高低のみで見られがちな進軍ユニットにキャラクター性を持たせ、プレイヤーの感情移入を促している。コアなプレイヤーの一部には「将軍ファン」と呼ばれるような人もいる。
4作目では進軍ユニットの役割が後述の「英雄」に移り、英雄1人につき将軍が2人まで共に行動することになる(率いる兵士や卵などはそれぞれが所有できる)。
ファイアーエムブレム』シリーズのように、一度死亡した将軍が二度と登場しないということはない(ただし3以降は、雇用した将軍が一巡するまでは再登場しにくくなった。また、4では切り札「キリフダニナール」で将軍を切り札にしてしまえる。切り札にされた将軍は、二度と登場しない)。また、将軍のグラフィックは主人公や「英雄」などの例外を除き、全て汎用である。グラフィックでは性別と、下記「タイプ」による区別があるのみ。そのため、比較的安易に将軍を使い捨てることができる仕様になっている。
また、この「再登場する」という仕様は将軍雇用システムに応用されており、敵側の将軍を倒すことで味方として雇える可能性が発生したり、味方の将軍で死んでしまった者が敵側の将軍として立ちはだかることもしばしば発生する。そのため、雇いたい将軍が敵軍にいるときは少なくとも一度倒さなくてはならない。

[編集] 始めから仕える将軍

ファンからは「アルマムーン忠臣3人組」「3忠臣」の愛称で親しまれている。ただし、一度死亡すると、以降は他の将軍と同じ扱いになり、敵に回ることもある。能力は全体的に高いが、第4作では平凡。その代わり、専用アイテムがあり、装備すると大幅に能力が上がる。

ゼウス
全作品で始めから仕える男性将軍。神の名を持つこともあり、能力は全体的にトップクラス。シリーズごとに下がっているが、優秀なことに変わりはない。第4作の専用アイテムは竹刀。趣味はぶどうぜんぱん、シリーズを通してたまごあり。
ヴィーナス
全作品で始めから仕える女性将軍。第1作では「実は空手三段、柔道五段、オリンピックレスリングのグレコローマン優勝者」と説明書に書かれるような戦闘一本槍の能力だったが、その後は戦闘はやや高め、内政も標準的になっている。第4作の専用アイテムは竹刀。趣味はテニス、シリーズを通してたまごあり。
ココット
第2作以降、始めから仕える男性将軍。第2作では内政面では優秀だったが、第3作以降は平凡な能力になってしまった。その代わり、第4作の専用アイテム「ココットの靴」は、竹刀より装備効果が高い。趣味は乗馬。シリーズを通してたまごあり。

[編集] 将軍パラメータ
HP
耐久力。0になると死んでしまう。ただし、第4作の「英雄」およびカトリ姉妹は一時的に戦線を離脱するだけで死ぬことはない。
戦闘(半熟英雄 対 3D以降では「攻撃」)
戦闘での攻撃力。特に白兵戦で重要となる。
スタミナ
第3作より登場。白兵戦で○ボタンを連打するとスタミナを消費することで攻撃と素早さを上げることができる。これを連打リングシステムという。当然、高いほど長時間能力を上昇できる。○ボタン押しっぱなしで消費するオートにもできる。
内政
この数値が高いと、内政パートで行える築城の費用が安くなる(1作目ではどの将軍に築城させるか自分で選ぶ)。第3作のみ、城の収入はその城に詰めている将軍で、最も高い内政の数値によって上下する。第4作で廃止された。
防御
第3作のみ登場。戦闘での防御力。しかし第2、4作ではエッグモンスター・ボスキャラには設定があるので、将軍の防御は全員一律になったと思われる。
すばやさ
第3作より登場。白兵戦での移動速度。エッグモンスター・ボスキャラとのコマンド戦闘では、ターンの回ってくる順番に影響。(第2作でもエッグモンスター・ボスキャラには設定があるので、全員一律だったと思われる)。
精神
第3作より登場。切り札や奥の手の威力、成功率に影響。第4作では、一部のエッグモンスターの攻撃にも影響。
人気
第3作のみ登場。兵士からの人気を表し、高いほど白兵戦での兵士の動きが速く、攻撃力も上がる。また、一定数値以下の将軍は謀反を起こす可能性がある。第2作には人気システムは無いが謀反イベントはあり、また将軍ごとに謀反しやすさの違いが顕著(ミント将軍はすぐ裏切ることでファンには有名)であり、基本的には登場が早い将軍ほど謀反しやすくなっている。
陣形
第3作より登場。ただし第4作では英雄のみに設定される。
賃金
毎月必要な賃金。赤字になると将軍を解雇しなければならなくなる。主人公などの主要キャラは0に設定されている。
性別
能力には影響しない。外見や台詞が変化する。第3作からは、月イチコマンドで雇用するための費用は女性の方が少しだけ高いが、第3作には女性しか出撃できないチャプターがある。
趣味
第2作より登場。能力には影響しないが、楽しみにしているファンは多い。第2作ガイドブックでは各将軍ごとのキャラクター性を補強した紹介文が用意され、好評だったため第4作ではゲーム中に移され、将軍一覧から各人のプロフィールを拝むことが出来るようになった。
性格
第2作より登場(明示されているのは第2作のガイドブック内のみ)。性格によって、勝ち台詞や負け台詞が変化する。得意地形による特別台詞もある。
得意地形・季節
第2作のみ登場。半数近くの将軍に、戦闘が有利になる地形、季節が設定されている。台詞が変化することでわかる。
エッグモンスターを召喚するための卵を持っているかどうか、またその種類。第1作では卵自体は一種類しかなく、後述の「モンスター城」を訪れた順番によって出てくるエッグモンスターが変化する。第4作では「すっぴんエッグ」のみで、後述の「英雄」が持つ卵からエッグモンスターを入れてもらわないと召喚することが出来ない。
卵補正
第2作より登場。ゲーム中で直接確認することはできない。その時呼び出せるエッグモンスターの種類はレベルによって決まっているが、将軍によっては+-いずれかの補正が掛かっていることがある。基本的に+が有利だが、卵によっては最高レベルの使い勝手が悪く、-が重宝されることもある。比較的一発エッグを拾いやすく、一発エッグの中身が卵補正に影響された第2作ではかなり重要な能力だった。第4作では廃止された。
卵変化
第2作のみ登場。一部将軍のみ、一定数以上戦闘に勝利すると、卵の種類が変化する。例えばココット将軍の卵がおそなえエッグ(前述の「おめでとり」しか出現しない)になるなど、あまり嬉しくない変化も設定されている。
タイプ
将軍にはタイプが決められており、それによって能力傾向・移動速度・使える奥の手などに違いが出る。
  • 第1作の場合
一般、エリート
一般タイプは普通の将軍。エリートタイプはパラメータの「戦闘」が高い傾向にある。
  • 第2作の場合
一般、エリート、騎馬
一般タイプは普通の将軍。エリートタイプはパラメータの「戦闘」が高い傾向にある。騎馬タイプは移動速度が他のユニットよりも速い。
  • 第3 - 4作の場合
特攻、防衛、騎馬
特攻タイプはパラメータの「攻撃」が高い傾向にある。防衛タイプはパラメータの「防御」「精神」が高い傾向にある。騎馬タイプは第3作のみ移動速度が他のユニットよりも速くパラメータの「すばやさ」が高い傾向にある。
外見
「性別」「タイプ」「自軍か敵軍か」などで変わる。第3作からは敵軍のみ現在のフィールドマップによっても外見が変化する。

[編集] 英雄
第4作に登場。前述の「アルマムーン国王」「アルマムーン国大臣」を含めて基本的に全部で7人(残りのメンバーは後述)。その全てがストーリーに関わるメインキャラクターであり、今作にて自軍が移動ユニットを率いることが出来るのはこの「英雄」だけである。戦闘においては「将軍」と似た存在であるが、将軍との違いも存在するので以下を参照。
  • HPが0になった(力尽きた)場合でも、進行中のステージから撤収することで戦線に復帰することができる。
  • ただし倒されると、他にまだ将軍が残っていてもそのユニットは敗北したことになる。
  • 率いることが出来る兵士の数は40人。
  • 持っている卵は各人ごとにそれぞれ異なる種類のもの。英雄がエッグモンスターを使うときはそのままでよいが、将軍にエッグモンスターを使わせる時は、将軍が持つ卵(すっぴんエッグ)の中にあらかじめ英雄が持つ卵に入っているエッグモンスターを配る必要がある。

[編集] その他

兵士
将軍に付き従う一兵卒。主に将軍の盾となると同時に、若干の攻撃力を持つ。第1作では4人、第2作では6人、第3作では20人、第4作では30人まで連れて行くことが出来る。HPは作品ごとにことなるが、作品ごとに上がって行く傾向にある。このため低 - 中能力の将軍同士では兵士の数だけで勝負が決まる。一人1ゴールドまたはポッキリで「補充」される。将軍ですら「その他大勢」のこのゲームにおいてはそれ以下の存在、使い捨てのアイテムと同等でしかない。第2作からはフィールドマップによって外見が変化。
屋台のゲンさん
第2作より登場。フィールド上に出現する屋台で切り札を売ってくれる屋台引き。多くの場合、月イチコマンドで購入する際の価格より安く購入可能。第4作では赤ちゃんを背負って登場する。第3作のボツ設定では内縁の妻がいることになっており、その子供と思われる。彼の引いている屋台はエッグモンスター「ヤッタイダー」であり、戦闘力は高い。
ケンという生き別れの弟がおり、ニューヨークでアイスクリームを売っている。ケンの乗るアイスクリームカーもエッグモンスター「ヤッタイダーUSA」である。
キリー・フッダー博士
第3作より登場。切り札開発・生産を一手に引き受けるマッドサイエンティスト。切り札に関わるモモリスやゲンさんに並々ならぬ興味を寄せる。
バクトのケン
第3作より登場。さすらいのギャンブラー。月一イベント・ダンジョン・温泉などあちこちに出現し、丁半と大小のバクチで勝負できる。
元ネタは『北斗の拳』の主人公ケンシロウ

[編集] 「半熟英雄」(第1作)に登場するキャラクター

イリス姫
エンディングに登場するお姫様。マップクリアにかかった年月(ゲーム内の時間)で台詞が変化し、2年以内にクリアできれば結婚できる。2作目では知能が幼児並みの夫に愛想を尽かして逃げたらしい。3作目の先代妃とは別人と思われる。
ウォーター、グリフォン、ガーゴイル、ゴブリン
マップ上に点在する「モンスター城」のモンスター。彼らに勝つと手持ちのたまごの使用回数を回復してくれる(2度目以降は訪れるだけでよい)。また、訪れる順番によって召喚できるエッグモンスターの種類が変化する。ある条件を満たすと、臨時の将軍として本拠地の城からのみ出撃することもできる。
ダークフリード
先代アルマムーン王。不思議な力を持つ「卵」を使いこなし、数百年間に渡る戦乱を終わらせ、大陸全土を統一した英雄。しかし、その直後のガル・ド・イド新紀歴1年3の月に死去。たちまち群雄達は反旗を翻し、統一は水泡に帰した。彼の死後、一転してアルマムーン王国が滅亡の危機に瀕したところから、ゲームが始まる。なお、『半熟英雄 対3D』に登場する「先代」とは別人と思われる。
ブス
イベント「ブスの醜来(原文ママ)」に登場。2の「あたし」に相当するが、本作ではただ金を強請りに来るだけである。しかも、何度金を出しても帰ってくれないことがある。
(敵国名)オルメカ国、ソロン国、ティマイオス国、トロノア国、ベール国、ペンタグラム国、ボロブドール国、マノア国、ムルク国、レムリア国、ローエル国
敵国には、君主が設定されていない。従って君主を倒せば勝ちになるとか、展開が有利になるといった仕様はない。敵国はたとえすべての将軍を討ち取っても、その時点では勝ちにならず、城をすべて落として初めてその国を倒したことになる。なお、敵同士でも戦争をしており、時間が経過すると強国が領土を拡大して行く。さらに、敵国は支配城数に応じて将軍の戦闘能力にプラス補正が付く。また、外交要素は一切ない。

[編集] 「半熟英雄 ああ 世界よ半熟なれ…!!」に登場するキャラクター

★が付いているキャラは「エッグモンスターHERO」にも登場している。

[編集] 完熟軍

完熟クイーン★
第1話ボス。バラの花束と共に半熟英雄へ挑戦した。彼女の登場時には照明は明るくさせられる。
偽ヒーロー★
第2話ボス。完熟プリンスが作った半熟英雄そっくりなロボット。
完熟プリンス★
第3話ボス。完熟クイーンの敵を討つために正々堂々と勝負を挑んできた美男子。
完熟四季王
第4話ボス。完熟大魔王腹心の部下で、春のスプリミリョーネ、夏のサマカンテ、秋のフォーリシア、冬のウィナッツオの四人。第4話では彼らの力により季節限定ランダムイベントが月に関係なく発生する(SFC版のみ)。自分と逆の季節には弱い。
ファイナルファンタジーIV』のゴルベーザ四天王(土のスカルミリョーネ、火のルビカンテ、風のバルバリシア、水のカイナッツオ)のパロディ。
完熟大魔王★
第5話ボス。完璧な攻撃や天変地異を用いるが、正体はダジャレ好きのただの親父。
後のシリーズにも受け継がれるギャグ「タコにも!」は元々彼のギャグ。
完熟戦隊 ハードマン★
第6話ボス。秘密基地にエッグワールドの国王と王妃を捕らえている。ピンチになると巨大ロボ・ハードロボに搭乗する。
完熟伯爵 吸卵鬼ランパイア
第7話ボス。たまごをパワーアップさせるクリスタルを捜してエッグワールドのクリスタルレイクに来ていた。
完熟大将軍 ノブナーガ
第8話ボス。西洋ファンタジー風の世界に純和風で登場した大胆不敵な男。完熟兵器“P”の建造を指揮していた。下半身が蛇(ナーガ)の姿をしている。
完熟生命体★
第9話ボス。“P”のパイロットを務めるグレイタイプの宇宙人のような人たち。第10話以降、敵兵は彼らと同じ姿になる。
完熟大統領
第10話ボス。完熟軍の表向きのボス。

[編集] 完熟軍以外

あたし
カトリ・イネとは別人(原型?)。太っていて、黒いボディコンを着ている。フィールドマップ上の「あたしの家」にたまごの壊れた将軍を派遣すると、たまごを復活させてくれる。また、ランダムイベント時にプレゼントを強請ることがある。エッグモンスターとしても登場。
美女
あたしと服装は同じだが美人。かなりの高額プレゼントを強請ってくるが、応じてもなんの見返りもない。最高額を貢いだ場合、耐える辛さを知ることにより半熟値が上がる。
クリス
ランパイアに囚われていた樽職人。たまごが腐りにくい樽を作ることで有名。
すぎやまこういち
作曲者。登場するとサウンドテストモードに入り、好きなBGMを演奏してくれる(SFC版では、クリアするまで一部の曲が聴けないが、WSC版では最初から全曲聴ける)。なお、本作でオリジナルグラフィックが用意されているスタッフはすぎやまだけ(その他のスタッフは、エンディングで挨拶するが、将軍などのグラフィックで登場する)。

[編集] ゲスト出演

チョコボ
ファイナルファンタジーシリーズより。幕間に現れることがある。
ゲラ=ハ
『ロマンシング サ・ガ』より。幕間に現れることがあり、早口言葉を始める。
パロム&ポロム
『ファイナルファンタジーIV』より。幕間にまれに現れることがあり、二人の激励で半熟値が上がる。また、切り札「グルミー」をくれる。この切り札は他では手に入らない。
せんせい
Sa・Ga2 秘宝伝説』より。幕間にまれに現れることがあり、作品中のある台詞で激励。半熟値が大きく上がる。

[編集] 『半熟英雄 対3D』に登場するキャラクター

[編集] 二次元人

魔王オディオ(ブラックドラゴン)
第1話ボス。先代とイリス姫をめぐって争ったが、破れたために悪魔に魂を売り渡して魔王となり、アルマムーンへ攻め込む。
元ネタは『ライブ・ア・ライブ』のオルステッド。これに限らず、3作目第1話はほぼ全て『ライブ・ア・ライブ』のパロディで構成されている(ただし、雰囲気はシリアス)。
先代
主人公の父親で先代のアルマムーン当主。名前は不明。主人公にうり二つだが、上記の通りの勇敢かつ聡明な英雄。主人公が生まれてすぐに若くして亡くなった。
イリス姫
主人公の母親で先代の妃。『ライブ・ア・ライブ』で言えばアリシアのポジションにいる人物であるが、彼らの過去に何があったかは伺いしれない。主人公を産んですぐに若くして亡くなった。

[編集] 3D軍

スケルトン男爵(声:IKKAN)
第2話ボス。関節や骨格を自在に操る「キネマティック」という技を使うが、2Dのアルマムーン軍に3Dの関節があるはずなく通用しなかった。
ワイヤード伯爵(声:宮田幸季
第3話ボス。カトリイネを捕らえていた。なぜか関西弁で話す。
ブロックゴーレム(声:IKKAN)
第4話ボス。3つの顔を持つガードロボット。
ナマポリタン大使(声:伊藤栄次
第5話ボス。肩書きこそ大使であるが歴戦の武人である。
ローポリン侯爵(声:佐藤麻子)
第6話ボス。フェロモンでアルマムーンのセバスチャン以外の男を骨抜きにした。
バイリンガ将軍(声:日本語は時田貴司、英語はアレクサンダー・オーティー・スミス」
第7話ボス。それぞれ日本語と英語を話す双頭の将軍(ただしそれぞれ関係ないことを言っている)。カトリイヌを捕らえていた。
ハイポリゴ大将軍(声:うえだゆうじ
第8話ボス。3D軍の表向きのボス。巨大なけん玉のような武器「3Dスターボール」を自在に操る。かつてカトリ王国を滅ぼした。
3D大元帥(声:若本規夫
第10話ボス。3D軍の真の支配者。しかしその実態は……。

[編集] 四次元人

四次元皇帝(声:うえだゆうじ)
四次元世界から二次元と三次元の戦いを見ていた黒幕。低次の存在からは四次元人は4つに分裂して見え、皇帝の場合は喜怒哀楽の感情がそれぞれ独立した姿をとっているように見える。
鉄拳大公
第3作においては敵の幹部として登場。ファイナルファンタジーに出演していると思い込んでいる設定。当初は3D大元帥直属の部下として現れたが、実は四次元のスパイだった。
ダスモン&ハクモン
ボイルドの登場しない第3作においてクーモン&スーモンと対をなす四次元怪獣。ダスモンはクーモンの食べたエッグモンスターを尻から出し、ハクモンはスーモンの吸った将軍をマントの中から呼び出す。

[編集] その他のキャラクター

海老一染之助海老一染太郎
第3作において、1月の月イチコマンド時のランダムイベントに登場。CGではあるが大神楽を披露してお年玉をくれる。音声の収録時には兄の染太郎は既に死去していたため、染太郎の声のみ既存の音声素材を使用した。
なお、第1作では地震が発生すると、染之助・染太郎兄弟を元ネタにした二人(あくまでパロディーで、本人ではない)が登場して知らせていた。
こずえ鈴(現・フリーディア・ニムラ
画面には出てきていないがナレーションをしている。
せがれ
エニックスのゲーム『せがれいじり』の主人公。合併記念であちこちに顔を出す。

[編集] 『半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜』に登場するキャラクター

[編集] 英雄

名前はいずれも曜日に由来する

半熟ヒロイン ルーナエ・ロマンシング
惑星ロマンシングの月の国の王女。所有たまごはピンクエッグ。普段は可憐な美少女だが、代々伝わる「ヴェルサイユの仮面」を着用することで男勝りな性格になる。アイキャッチは『美少女戦士セーラームーン』のパロディ。
半熱英雄 マルティス・テンマ
惑星リローデトの英雄。所有たまごはパワーエッグ。日夜悪の秘密結社「ジャドー」と戦う熱い男。アイキャッチは『仮面ライダー』のパロディ。
半熟女王 メルクリィ
惑星アクエリアスの英雄。所有たまごはミスティエッグ。ミスティエッグを使った予言が得意。アイキャッチは『ドラゴンボールZ』のパロディ。
半熟ダーク英雄 ペンプティ
惑星エルムの英雄。所有たまごはイビルエッグ。エルムに広まっている魔物化ウイルスは元々彼の開発した物であり、その贖罪のために戦っている。アイキャッチは『科学忍者隊ガッチャマン』のパロディ。
半獣英雄 フライデー
惑星コギトエルゴズムで造られた人工生命体。所有たまごはサイバーエッグ。睡眠学習の途中で目覚めたため、毒舌関西弁を話す(その次は京言葉を学習する予定だった)。自称IQ1240。アイキャッチは『ポケットモンスター』のパロディ。
エッグモンスターを除けば数少ない喋る2Dキャラ。

[編集] その他の本編中のキャラ

ジャドー
ジャドーの首領。マルティスの家族をさらい、パワーエッグも奪っていった。
四次元女帝(声:野沢雅子
四次元皇帝の妻。彼女の場合は春夏秋冬の四人に分裂して見える。
地球人兵士
地球に住む人間の兵士。その名前はゲーム開始時に設定したプレーヤーの名前となる。半熟軍に様々な情報を伝えるほか、最終ステージでは出撃も可能。(しかも他の将軍に比べ比較的能力が高い)。専用の勝ちセリフも持つ。
地球連邦大統領
太陽系第三惑星、すなわち地球の支配者。突然現れた半熟英雄達をエイリアンと見なし、兵を差し向けてくる。
核ミサイル
大統領が英雄達に放ったミサイル。ブチギレ状態になると爆発し、自動的にゲームオーバー。
ウエマツノブオ(植松伸夫)
作曲者。愛犬を連れて登場。登場するとサウンドテストモードに入り、好きなBGMを演奏してくれる。将軍としては「ウエマッチーノ」の名前で登場。
ヴァン、パイ、ヤー
魔物化ウイルスでコウモリの姿になってしまった子供達。ペンプティが引き取って育てていた。監視も兼ねて英雄達に付いてくる。

[編集] ダンジョンの住民

ダンジョン博士
ダンジョン内でたびたび出くわす白衣の科学者。切り札「ボムナゲール」が好きで、それと引き替えにカギをくれる。
少女
ダンジョン博士の娘。開発室の案内役としても登場。
ダン・ジョーンズ
ダンジョン内で現れる謎の老人。
教祖
一筆書きでしか進めないダンジョンを作っている新興宗教の教祖。
鉄拳
今回はダンジョン内でギャグを披露していたり、闘技場の隠しボスとして登場する。

[編集] 切り札

主に戦闘で使用し、特別な効果を発揮するアイテム。卵を使いたくない、あるいは使えない場合の代用品でもある。第3作までは戦闘で使うものばかりだったが、第4作では戦闘以外で使う切り札や、装備しただけで効果を発揮する切り札も登場した。さらに、第4作ではイベントに必要な切り札もある。敵が切り札を使ってくることはない。

以下、主な切り札を紹介する。()数字は登場作品。

アロー(1)
で攻撃する。
イッテツーン(2、4)
星一徹のように、ちゃぶ台返しで攻撃。2では50%、4では100%の確率で敵は卵を落とす(ボスには無効)。2のWSC版では、「チャブダイン」。
エッグマンはちまき(4)
装備系切り札。英雄専用。持っていると全ての能力が上がる。
エッチな本(4)
装備系切り札。持っていると「精神」が上がる。
エンジェリン(2~4)
第3作までは、使うと卵の使用回数が全快。壊れた卵は直せない。第2作のみ、使用回数が通常+1の5回になった。第4作では、壊れた卵を復活させ、その卵にあるエグモンのHPを全快。
おにやんま(4)
装備系切り札。持っていると「精神」が1だけ上がる。
カトリイヌチョコ(4)
カトリイヌが主人公にくれる義理チョコ(欲しがるとくれない)。市販品で自分のために買った残りということだが、使うと何故か将軍・兵士のHPが全快し、その戦闘で戦死した兵士・壊れた卵も全て復活する。
カトリイネチョコ(4)
カトリイネが主人公のために作ったチョコ。切り札として登場するのは第4作のみ。捨てようとしても、「それを すてるなんてとんでもない!」とメッセージが出て捨てられない。とてつもなく不味く、使うと自分にダメージになるだけだが、イベントや特定のボスには役立つ。ちなみに、カトリイネが食べてもダメージを受ける。
カルゲンジー(2)
光GENJIのように、ローラースケートで突進する。WSC版では「ローラーアタック」。
キャトルミュー(2~4)
火星人襲来イベントで、火星人が落とす。2では敵に大ダメージ。3以降では、火星人が将軍を拉致し、成功すると即死扱い(エグモン、ボスには無効)。
キリフダニナール(4)
使った将軍が切り札に転生。持っていると、切り札になった将軍の能力値の分だけ能力が上がる。
クースカン(2~4)
オナラで敵将軍のHPを半減。2では敵兵士のHPも半減。3では、自分のHPも半減。エグモン、ボスには普通の攻撃だが、2では臭さに目を回すことがある。
ゴキプリン(4)
ゴキブリ型のプリンか、プリン味のゴキブリかわからない代物。効果はカトリイネチョコと全く同じで、捨てられず使っても自分にダメージになる。
スラッガー(1)
敵を真っ二つにする、第1作最強の切り札。
つけヒゲ(4)
装備系切り札。バカ三種の神器の一つ。タコメーターが最初からややアキレ側になる。同じ効果のある「ノリまゆげ」「ハナメガネ」と三種をそろえると効果倍増。
デッドガン(1~4)
将軍が人間大砲となり、敵に発射する自爆攻撃。将軍は必ず死亡し、敵がボス以外の将軍であれば道連れにできる。エグモン、ボスに対してはダメージを与える作品と、犬死にになる作品がある。
バグストーム(2)
バグで画面が乱れたような感じになる。敵味方にダメージ。
バルムンク(2~4)
巨大な剣を生成し斬りつける。2では、ハデスをも倒す対エグモン最強の切り札。3以降では、誰に対しても大ダメージを与える。
ピッカリン(3~4)
雷で攻撃。将軍に対しては、通常兵士が先にダメージを受けるが、この切り札は将軍を直接攻撃する。
ファバード(1~4)
科学忍法・火の鳥」のように、炎をまとって敵に大ダメージを与える。作品によっては、自分もダメージを受ける。
フラグ(4)
装備系切り札。「あのイベントのフラグが立ちます」とあるがただのハッタリで、何の効果もない。
ブラッキー(2~4)
敵を黒猫が横切り、不運にも敵の頭上に巨大な分銅が落下して来てダメージを受ける。
フリノテキ(1)
敵の振りをして、油断したところを攻撃。
ブレイコウ(2~4)
裸になる。2ではエグモン、ボスが恥ずかしがって動けなくなることがある。4では敵を大きくアキレさせることができる。
ボムナゲール(4)
爆弾で攻撃。通常戦闘では一定時間、スタミナ消費で爆弾を投げ続ける。ダンジョンでは、これで破壊しないと通れない壁がある。
ヤーヤーヤー(4)
1の「アロー」と同じだが、通常戦闘では一定時間、スタミナ消費で矢攻撃ができるように変わった。
ランス(1)
ランス (槍)で攻撃する。
ルーナエチョコ(4)
装備系切り札。ルーナエが主人公にくれるチョコ。食べることはできず、持っていると「攻撃」が少し上がる。

[編集] エピソード

第2作およびそのリメイク版ではすぎやまこういちがゲーム音楽を手がけ、それ以外の作品はファイナルファンタジーシリーズの音楽を手がけた植松伸夫が主として担当している。また、最新作である「半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜」では伊藤賢治らもゲスト参加している。

第2作の音楽が植松ではなくすぎやまである理由は、すぎやまが第1作の大ファンであり、第2作の企画発案の段階から積極的に関わっていたためと言われている。第2作はすぎやまなくしてはありえず、現在の半熟英雄シリーズもありえなかったのである。ちなみに、第3作以降の連打リングシステムでスタミナ消費のオートモードが選択できるのは、「あの連打ね、僕にはキツいんでオート入れてくれるかな」というすぎやまの要求に従ったものである[1]

[編集] 脚注

  1. ^ 『半熟英雄 対 3D 公式ガイドブック☆ ノーカットエディション』株式会社レッカ社、スクウェア・エニックス編/スクウェア・エニックス、419頁

[編集] 外部リンク


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