勇払郡
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勇払郡(ゆうふつぐん)は、北海道中南部(胆振国)、胆振支庁と上川支庁にまたがる郡。
1869年、北海道に11国86郡が設置された際に胆振国勇払郡として誕生した。1897年に支庁制が導入されると室蘭支庁(1922年より胆振支庁)の管轄になったが、1906年に占冠村が上川支庁に移管された。1948年には苫小牧市が市制施行のため勇払郡から離れた。
人口25,576人、面積1,925.91km²、人口密度13.3人/km²。(2008年3月31日、住民基本台帳人口)
以下の3町1村を含む。
[編集] 沿革
- 1902年4月1日 - 北海道二級町村制施行に伴い、勇払郡に苫小牧村が成立する。(1村)
- 1906年4月1日(3村)
- 北海道二級町村制施行に伴い、勇払郡に厚真村・安平村が成立する。
- 占冠村が上川支庁へ移行。
- 1915年4月1日(4村)
- 北海道二級町村制施行に伴い、勇払郡に鵡川村が成立する。
- 厚真村が一級村に移行。
- 1916年 - 人口:33,204名。マラリア患者数:207名。
- 1918年1月1日 - 苫小牧村が二級町制施行し苫小牧町となる。(1町3村)
- 1919年4月1日(1町5村)
- 苫小牧町が一級町に移行。
- 北海道二級町村制施行に伴い、勇払郡に似湾村・占冠村が成立する。
- 1923年4月1日 - 安平村が一級村に移行。
- 1929年10月1日 - 似湾村が穂別村に改称。
- 1943年6月1日 - 北海道一級・二級町村制廃止。鵡川村・穂別村・占冠村が内務省指定村に移行。
- 1946年10月5日 - 指定町村制廃止。
- 1948年4月1日 - 苫小牧町が市制施行し、苫小牧市となり郡より離脱。(5村)
- 1952年8月1日 - 安平村から追分村が分立。(6村)
- 1953年4月1日 - 鵡川村が町制施行し鵡川町となる。(1町5村)
- 1953年10月1日 - 追分村が町制施行し追分町となる。(2町4村)
- 1954年10月1日 - 安平村が早来村に改称。
- 1957年1月1日 - 早来村が町制施行し早来町となる。(3町3村)
- 1960年1月1日 - 厚真村が町制施行し厚真町となる。(4町2村)
- 1962年1月1日 - 穂別村が町制施行し穂別町となる。(5町1村)
- 2006年3月27日(3町1村)
[編集] 参考文献
- 内務省衛生局保健衛生調査室編『各地方ニ於ケル「マラリア」二関スル概況』1919年(大正8年)発行(2008年1月21日現在、国立国会図書館の『近代デジタルライブラリー』で閲覧可能)
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