出血
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出血(しゅっけつ、hemorrhage)とは、血管から血液の全成分が出ることを指す。文献によっては「赤血球が血管外に出ること」としているものもある。通常でも血管壁からは血漿や白血球は出入りしているため、これらの成分のみが血管から出入りする場合は出血とは言わない。出血部位により動脈性出血、静脈性出血、毛細血管性出血、成立機序により破綻性出血、漏出性出血に分類される。出血により血液成分が体外に移行ものを外出血、体内に移行するものを内出血と呼ぶ。急激な多量の出血では、血圧が急激に低下し、ショック状態に陥り死亡することがある(乏血性ショック)。
[編集] 出血の種類
- 吐血
- 胃、食道からの出血
- 喀血
- 気管、気管支からの出血
- 下血
- 腸、尻からの出血
- 血尿
- 腎臓、膀胱からの出血
- 脳出血
- 脳内出血、くも膜下出血など
- 血胸
- 胸腔からの出血
- 血腹
- 腹腔からの出血
- 血心嚢
- 心嚢からの出血
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104