二本の木の時代 (トールキン)
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二本の木の時代(にほんのきのじだい 、二つの木の時代Years of the Trees)は、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』及び『シルマリルの物語』の世界に出てくる時代区分の一つであり、灯火の時代と太陽の時代の中間に位置する時代である。
中つ国においてはこの時代は、前半の暗黒の時代と後半のエルフが誕生する。星々の時代に分ける事が出来る。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
二本の木の時代は、壊された二つの灯火の代わりに、二本の木、テルペリオンとラウレリンがヴァリノールの地を照らした時から、メルコールが、二本の木を枯らし、シルマリルを奪い去り中つ国に逃げ去るまでの時代で、約2万年間続いた。
西方のヴァリノールにおいては、平穏と安寧が続く時代であった。ヴァラール達やマイアール達が、二つの木の輝きによって繁栄し、マンウェが鷲を、アウレがドワーフを産みだした時代でもある。
ヴァルダがテルペリオンの露を集め、天空に星々の光を照らし、エルフを目覚めさせたのもこの時代である。エルフ達は中つ国で目覚め、その為メルコールに捕らえられ、殺されたり、奴隷にされる者も多かった。その為、メルコールはヴァラール達に捕まえられ、鎖につながれてしまう。
この時代に、ヴァリノールにたどり着いたエルフ達(ヴァンヤール、ノルドール、テレリ)をカラクエンディ(光のエルフ)と呼ぶ。
やがてメルコールは解き放たれるが、そのときにシルマリルを奪い取り、二本の木を枯らして、中つ国に逃げ去ってしまう。二本の木の時代はこれを持って終わり、以後は太陽が空を照らす太陽の時代に突入する。