ヴェルナー・ゾンバルト
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ヴェルナー・ゾンバルト(Werner Sombart, 1863年1月19日 エルムスレーベン de:Ermsleben - 1941年5月18日)ドイツの経済学者・社会学者。ウェルナー・ゾンバルトとも表記される。
1888年から1890年にブレーメン商工会議所の顧問を務め、1890年から1906年までブレスラウ大学の助教授、1906年からベルリン商科大学教授、1917年からベルリン大学教授となる。マックス・ヴェーバーとともに《社会科学および社会政策雑誌 Arciv für Sozialwissenschft und Sozialpolitik》を1904年から編集。経済社会の全体把握のために〈経済体制〉の概念を提起して歴史と経済理論の総合をはかり、その成果として主著《近代資本主義 Der Moderne Kapitalismus, 2巻 1902年》および《高度資本主義 Hochkapitalismus, 1928年》を発表した。はじめはマルキシアンだったが、後には反対の立場に移行した。
ゾンバルトは1929年に蔵書の一部、社会主義関係の文献など11,574冊を大阪商科大学(現大阪市立大学)に売却しており、大学では「ゾンバルト文庫」として収蔵されている。
[編集] 主著
前記以外;
- Sozialismus und siziale Bewegung, 1897年(改版:『プロレタリア社会主義』Der Proletarische Sozialismus, 2巻 1924年)
- 『恋愛と贅沢と資本主義』, 1912年, 金森誠也訳, 論創社, 1987年
- 『戦争と資本主義』, 1913年, 金森誠也訳, 論創社, 1996年
- Die Zukunft des Kapitalismus, 1932年
- Vom Menschen, Versuch einer geistwissenschaftlichen Anthropologie, 1938年