ラングストン・ヒューズ
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ラングストン・ヒューズ(Langston Hughes、1902年2月1日 - 1967年5月22日)は、詩・小説・戯曲・短編・コラムなどに活動したハーレム・ルネサンス期のアフリカン・アメリカン作家である。
それまでアメリカ白人作家によって描かれてきたアフリカ系アメリカ人のステレオタイプ(ひたすら従順・あるいは野蛮で知性に欠ける、など)とは異なり、黒人自身の視点からブラックアメリカ文化・風俗を提示することにより普遍的人間像を描いた。
[編集] 生涯
- ミズーリ州にて教師の母から生まれる。幼少期に両親が離婚し、父は人種差別の激しかったアメリカ合衆国を出てキューバ、後にメキシコへ渡った。その後カンザス州の祖母から黒人の伝統口承文学を多く聴かされ育てられる。祖母の死後は両親の友人に引き取られることとなった。幼少期の生活環境の不安定さは、自身の作品に強烈な影響を与えたと言われる。
- 高校在学中に詩・短編小説・脚本を書き始めた。コロンビア大学在学中は平均B+を修めていたが、学会の人種に基づいた偏見や彼自身の興味がハーレム文化へとシフトしていったことから1922年に大学を去っている。この期間にも詩は書き続けていた。船員として西アフリカ、ヨーロッパを訪れ、そのままパリに住む。帰国後リンカーン大学を卒業する。
[編集] 主な作品
- 「おんぼろブルース」 1926
- 「笑いなきにあらず」1930
- 「Dear Lovely Death」 1931
- 「白人たちのやりかた/ The Ways of White Folks」 1934
- 「Don't You Want to be Free.」 1938
- 「ハーレムのシェイクスピア」1942* 「Street Scene, contributed lyrics.」1947
- 「One-Way Ticket」 1949
- 「涙をこらえて/ Laughing to Keep from Crying, Holt」1952
- 「Simple's Uncle Sam.」1965
- 「自由への闘い」: The Story of the NAACP. 1962
[編集] 書籍
- ハンス・オストロム著、木内 徹訳『ラングストン・ヒューズ辞典』雄松堂出版 2006年