ミラノ〜サンレモ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミラノ〜サンレモ (Milan-Sanremo) とは、自転車プロロードレースの一つ。文字通りミラノ、サンレモ間を走るレースで、1907年から行われている。最多優勝者はカニバルことエディ・メルクスの7回(1966、67、69、71、72、75、76年)。
数あるクラシックレースの中でも、もっとも早く開催され、イタリア語で春を意味する「プリマベッラ」 (la primavera, the spring) との愛称を持ち、レースファンに春の訪れを知らせるレースである。
秋に行われるジロ・ディ・ロンバルディアと兄弟レースとも言われており、ミラノ〜サンレモを「スプリンターズクラシック」、ジロ・ディ・ロンバルディアを「クライマーズクラシック」と呼ぶことがある。
すべてのワンデーレースの中で最長の距離(2008年は298km)を走るのが特徴であり、その異名どおり、スプリンターたちからは、最も勝ちたいレースに挙げられる。
旧UCIワールドカップでは、このミラノ〜サンレモをもって開幕戦することが恒例だった。
[編集] エピソード
長い歴史を誇るレースだけあって数多くのエピソードがあるが、近年で有名なものと言えば、2004年のレースであろう。レースは逃げが決まらず最終局面でのスプリント勝負となった。
この時は、当時T-モバイルに所属していたエリック・ツァベルがリード。最後の最後でゴールラインを超える瞬間に通算5回目の勝利を確信し、ガッツポーズをとった。ところがその後方から最後まで勝利をあきらめずに懸命のスプリントで追い上げをみせたオスカル・フレイレが、ハンドルを投げ出して(ゴールの瞬間にハンドルを突き出すようなポーズをとる渾身の走りで)ゴールへ飛び込んだ結果、わずかにツァベルをかわしていた[1]。
ツァベルも最後の最後まで油断せずハンドルを投げていたならほぼ間違いなくツァベルの勝利に終わっていただろうというのが観客・レース解説者の一致した見解であった。レース後のツァベルの表情は多くのレースファンにとって忘れられないものとなっている。
[編集] 歴代優勝者
|
[編集] 関連項目
ミラノ〜サンレモ |
---|
2005 | 2006 | 2007 | 2008 |