マダラクワガタ
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?マダラクワガタ | ||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Ceruchus ligunarius | ||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||
マダラクワガタ |
マダラクワガタは、甲虫目・クワガタムシ科に属するクワガタムシの一種。体長は僅か5mmほどで、日本のみならず世界でも最小のクワガタムシのひとつ。マダラクワガタ属に属するクワガタムシはどれも微小で、1cmを超えることがない。いても気づかないくらいの大きさではあるが、世界最小の異名を持つため、ある意味有名なクワガタムシと言える。
目次 |
[編集] 体型
全身褐色で、名前にもなっている、5列交互に並列する黒色及び金色の斑点は体毛の束である。大アゴも一応ながら確認することができる。
全体的な体型は楕円形で、前胸と後胸の間には隙間が空く。メスの大アゴはオスほど発達せず、オスの大アゴは上に向いているとされるが、ここまでの小型種ともなると判別も容易ではない。
[編集] 生態
北海道から九州までの比較的標高の高いところに生息する。離島では、佐渡島、伊豆諸島の利島・御蔵島、対馬、天草下島、屋久島(亜種が存在)、種子島などに記録がある。
標高が高いため、飼育時には夏の高温に注意する。冬の寒さには強いので問題ない。
ブナやミズナラなどの、褐色腐朽の進んだ多湿な朽ち木に成虫、幼虫共に見られる。幼虫で1年を過ごし羽化した後、そのまま蛹室内で冬を越し、3月下旬から活動を始める。
樹液、トラップには集まらないが、街灯などで見つかることがある。
体が褐色で楕円形であることから、赤腐れの木屑と見分けがつかず、余程注意して見ていなければ見過ごしてしまう。
[編集] 亜種
- 原名亜種 C.l.asiaticus
- ヤクシママダラクワガタ C.l.sawaii - 屋久島に生息する。金毛の束があまり見られない。