マウントパンチ
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マウントパンチ (Mount Punch) は総合格闘技のテクニックのひとつ。総合格闘技の黎明期には馬乗りパンチとも呼ばれていた。
攻撃側の選手がマウントポジションを奪取して、そこから頭部などへパンチ攻撃を行う。腹の上に馬乗りになり、体重をかけて相手の動きを封じつつ行う攻撃であるため完全に防御することは難しい。また、頭部を腕でガードした場合は腕関節技に、パンチを嫌ってうつ伏せの状態になった場合はチョークスリーパーなどの絞め技に移行されるなど、この攻撃からさらに多彩な連携が存在する。なお、かつてUFCの舞台においてホイス・グレイシーがこの技を駆使して連戦連勝する様は「詰め将棋」と称されるほど巧妙かつ戦略的なものだった(しかし当初この技の格闘技的視点での評価は低く、一部の専門家からは「まるで子供の喧嘩」「技術の欠片も無い」など酷評を浴びた)。
現在では防御法もある程度確立されてはいるが、一方的に連打された場合は大きな肉体的ダメージを負う危険性から早々にTKOが宣告される傾向にある。また技の構造上、上から頭部を殴った反動で床に後頭部を強打する可能性が高い。単純だが非常に危険な技であるため、素人は真似をしてはならない技の代表格といえる。