マイケル・ペイリン
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マイケル・エドワード・ペイリン CBE(Michael Edward Palin CBE、1943年5月5日 - )は、イギリスのコメディアン・俳優。モンティ・パイソンのメンバーの一人。
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[編集] 来歴
[編集] 生い立ち
イングランド・ヨークシャー州にて生まれる。オックスフォード大学で歴史学を学ぶ。
[編集] モンティ・パイソン
もちろん、彼を有名にしたのは1969年からBBCで放映されたコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」である。中でもペイリンは有名なスケッチに多く登場する。以下はその数例。
- 「木こりの歌 (Lumberjack Song)」
- 元はスケッチの一つだが、その後モンティ・パイソンのライブでの上演も含めて何度も歌われてきた。
- 最近では、コンサート・フォー・ジョージ(元ビートルズのメンバーであるジョージ・ハリスンの一周忌記念にエリック・クラプトンらがハリスンに捧げたコンサート)で歌われた。
他には「自転車修理マン(Bicycle Repair Man)」「イッツ・マン(It's Man)」など。これらのスケッチは全てDVD「The Best of Monty Python's Flying Circus」(Vol. 1~3)に納められている。
ペイリン本人は温和なキャラクター(NiceOne)であり、くせ者だらけの他のメンバー全員からバイプレイヤーとして高く評価されていた。ジョン・クリーズによれば、「本物の役者はマイケルだけ」だそうである。家庭も、芸能人にありがちな破綻とは正反対で、安定した温かい家庭を築いている。
また普段から好人物であり、メンバー間の潤滑油の役割もあった。その何をしても憎めない人の良さを逆手にとり、「脅迫ショー」「偏見の時間」など、悪辣さと丁寧さの同居する奇妙な役を演じることもある。
[編集] 最近の活動
マイケル・ペイリンはその後、BBCの旅行番組である「Michael Palin's Travel」シリーズで世界中を巡っている。
- 『八十日間世界一周』(1989年)
- 『北極から南極へ』(1992年)
- 北極から南極まで、できるだけ陸地を使って"直線"に横断しようという旅番組の第二回目の試み。
- ペイリン一行は崩壊直前のソ連で撮影した数少ないクルーの一つになった。
- 『フル・サークル』(1997年)
- 太平洋地域を円状に旅しようというシリーズ第三回目の試み。
- 『ヘミングウェイの冒険』(1999年)
- 『サハラ砂漠』(2002年)
- 『ヒマラヤ山脈』(2003年)
- 2004年10月、11月にBBC2にて放送。
これらの旅行番組から、俗に「ペイリン・エフェクト」と呼ばれる現象がおきている。これは、ペイリンが訪れた地域が番組放送後、突如として有名な観光地になることを指している。 例えば、2003年のサハラ地域におけるイギリス人観光客の増加など。
また、ペイリンの活動は旅行番組にとどまらず、映画にも出演している。
- ワンダとダイヤと優しい奴ら A Fish Called Wanda (1988年)
- 危険な動物たち Fierce Creatures (1997年)
[編集] 映画出演(パイソン以外)
- 危険な動物たち
- たのしい川べ
- オックスフォードの恋
- ワンダとダイヤと優しい奴ら
- 未来世紀ブラジル
- 最強最後の晩餐
- ストップ・ザ・売春天国
- バンデットQ
- ジャバーウォッキー
[編集] 外部リンク
グレアム・チャップマン | ジョン・クリーズ | テリー・ギリアム | エリック・アイドル | テリー・ジョーンズ | マイケル・ペイリン
関連人物
ダグラス・アダムス | コニー・ブース | キャロル・クリーヴランド | ニール・イネス
テレビシリーズ
映画
モンティ・パイソン・アンド・ナウ | モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル | ライフ・オブ・ブライアン | ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル | 人生狂騒曲
舞台