プジョー P4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| プジョー P4 | |
|---|---|
|
|
| 基礎データ | |
| 全長 | 4.20 m(ロング4.65 m) |
| 全幅 | 1.70 m |
| 全高 | 1.80 m |
| 重量 | 1.75 t |
| 乗員数 | 4名 |
| 装甲・武装 | |
| 装甲 | 非装甲 |
| 主武装 | |
| 副武装 | |
| 機動力 | |
| 速度 | 116 km/h |
| エンジン | プジョー ガソリンエンジン XD3 直列4気筒液冷 XN8 ターボチャージド・ディーゼル ガソリン 70.5 ps (69.5 hp/51.9 kW) ディーゼル 79 ps (77.9 hp/58.1 kW) |
| 懸架・駆動 | 4輪駆動 |
| 行動距離 | km |
プジョー P4（Peugeot P4）はフランスのプジョー社及び旧西ドイツのメルセデス・ベンツ社が開発し、フランス軍等が使用する軍用車両である。フランス軍におけるジープ的な性格の軍用車両で、1981年から配備が始まった。現在までに約13,500台が生産されている。既に初期型が採用されてから30年近くが経とうとしており、新型のPVP(petit véhicule protégé)への更新が決定している。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 開発
1940年代後半、フランス陸軍は旧式化しつつ将来戦で必要とされる要求水準に満たないアメリカ軍供与のジープを更新することが決定された。性能要求としては、大型無線機を搭載でき、落下傘投下が可能で、輸送機で空輸することができ、重装備の歩兵4名が乗車可能な大きさが最低限の機能として求められた。
しかし、植民地の独立戦争に忙殺されたため計画は延期され、1969年にオチキスM201が後継車両として開発された。 だが、積載量が400kgとジープと大して変わらず、新たに新型車を求めることとなった。
1970年代中盤になり、計画が本格的に始まることとなる。陸軍は、フランスの4大自動車メーカー（シトロエン・プジョー・ルノー・パナール）に車両開発を依頼することとなった。各メーカーごとにさまざまな試作車輌開発されたが、どれも軍の仕様・要求を満たすことができず、結局メルセデス・ベンツ Gクラスをモデルに、プジョー社50％、メルセデス・ベンツ社50％ずつ担当しOEM製品として製作され、1978年に試作車両が完成した。そして1981年、P4が正式採用されることとなる。
[編集] 配備とライセンシー
採用以来、P4は順調にフランス軍に納入されていたが、当時プジョー社の営業不振により工場の停止・閉鎖や一部ライン生産縮小のため、1985年にパナール社の工場で生産されることとなった。業績不振の挽回を図るべく市販されることになったが、高価格であったためか一般車市場では成功を収めなかった。
更に、主に友好的な旧アフリカ植民地諸国の軍に販売しようと画策されたが、P4の輸出にドイツは反対。係争状態になりつつあったが、買上国がさらに他所に転売しない等の条件付き協定を結ぶことによりどうにか修めることができ輸出されることとなった。
[編集] 派生型
[編集] P4D
P4Dは、ガソリンエンジンからディーゼルエンジン搭載型に変更された形式である。 1992年、軍の要求により2.5Lヴァージョンのディーゼルエンジンが採用され、パナール社に生産された。 さらに細かく分類すると5つのヴァージョンが存在するとのことである。
[編集] P4P
P4Pは、陸軍海兵隊の要求により対小銃弾板を備えた軽装甲車型である。1990年代に製作され約80台が生産された。なお、本車の性能評価試験にはGIGNの隊員も参加した。
[編集] P4 SAS
P4 SASは、特殊部隊専用車である。第1海兵落下傘連隊において使用され、MIT5012.7mm機関銃、AA-527.62mm機関銃を標準の武装とし、さらに他の重火器を積載することもある。
[編集] 関連項目
 |
この「プジョー P4」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています（軍事ポータル|軍事PJ）。 |
