フォード・ファイブハンドレッド
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フォード・ファイブハンドレッド(Ford Five Hundred)はフォード・モーターが製造するフルサイズセダンである。2005年に登場。駆動方式はFFとAWD。2004年まで生産されていたフォード・トーラスの後継車種に位置する。
[編集] 概要
ボルボが開発を手がけたD3プラットフォームを採用しており、全長は5097mmでトーラスよりも少し長め、フォード・クラウンビクトリアより少し短めというサイズである。全高は1562mmでこれはホンダ・オデッセイよりも高い。エンジンは3.0リッターV型6気筒DOHCのみ。トランスミッションはFFモデルは6速AT、AWDモデルはCVTのみとなっている。これは同じプラットフォームを採用しているフォード・フリースタイルと同じである。
デザインはヨーロッパフォード車を彷彿とさせるクセのないプレーンなもの。内装デザインも最近のヨーロッパフォードに準じたものが採用されていることなどから、一見するとアメリカフォードらしさが感じられないという意見もある。ライバルとなる車種はクライスラー・300C、ダッジ・マグナム、トヨタ・アバロンなどを想定。姉妹車としてマーキュリー・モンテゴ (Mercury Montego)がある。
[編集] 名称変更
トーラスの後継として登場したファイブハンドレッドだが、全米ベストセラーを獲得したトーラスと比較して販売成績が全く振るわず、2008年モデルより名称変更することが決まっている。販売不振の理由として、エンジンが1種類しか存在しないこと、過剰装備が嫌われた、デザインに魅力を感じない等が論じられている。
2007年1月の北米国際オートショーにてフェイスリフトを行った2008年モデルが公開された。しかし1ヵ月後の2007年2月に開催されたシカゴオートショーにて、フォードの戦略転換に伴いD3プラットフォームの3車種はファイブハンドレッドがトーラスに、モンテゴがセーブルと先代モデルの名称に戻され、またフリースタイルはトーラスXに名称変更されることが発表された。