出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バットマンは、アメリカンコミック『バットマン』の主役。
[編集] キャラクター
[編集] 原作コミック
- 本名ブルース・ウェイン(Bruce Wayne)。犯罪者を怖れ震え上がらせるためのコウモリを模した高性能スーツに身を包み、極限まで鍛え上げた肉体と格闘技、卓越した知力と探偵術、優れた科学技術と数々の秘密兵器を武器に、ゴッサム・シティの犯罪者を夜の闇の中、取り締まっている。自警団的な活動のため、一部の者を除いて警察からは敵視されている。
- 「ダーク・ナイト(闇の騎士)」「ダークナイト・ディテクティブ(闇夜の探偵)」「ケープド・クルセイダー(ケープを纏った十字軍騎士)」など多数の愛称がある。ジョーカーやキャットウーマンには「とがった耳(Pointy Ear)」と呼ばれることもある。
- 昼はゴッサム一の大企業、ウェイン・エンタープライズの筆頭株主。大富豪でプレイボーイかつ慈善事業家として知られる。ウェイン・エンタープライズから金を「在庫処分費」と称して横領する事で、バットマンとしての装備修復・開発費などを賄っている。
- 非常に厳格な性格であり、些細な犯罪も許そうとしない。場合によっては冷淡にさえ見えることがある。自らも「殺人」だけは犯さない、銃を使わないなどの厳格なルールを守っている。そのためか高潔で温和なスーパーマンとは、方針の違いから対立することも多い。
- 少年時代、観劇の帰りに通りで強盗に襲われ、両親が射殺された。犯罪への怒りを忘れられない彼は、犯罪撲滅のため、自らを戦士として鍛え上げるため世界各地を巡り、様々な修行を積んで、バットマンとしての活動を始めた。
- ヒーローチームであるジャスティス・リーグの創設メンバーであるが、普段は一歩身を引いている。また、他のメンバーの多くは超能力を持つが、バットマンは様々な道具を操り、才知で悪と戦う。
- 多目的ブーメランであるバッタラン(バットラング)、装甲自動車のバットモービル、専用飛行機のバットウィング、高速舟艇のバットボートを使用する。摩天楼を移動する際には、ワイヤー付きグラップリングフック(鉤爪)を使う。
- 事件が起きると、ゴッサム市警の屋上に設置されたサーチライト形の信号灯バットシグナルが夜空に照射され呼び出される。
- 自宅であるウェイン邸の地下には大洞窟があり、そこを秘密基地バットケイブとしている。
- 孤児として執事のアルフレッドに育てられたため、彼への信頼と愛情は絶大である。一方で家庭を知らないためか、人に愛情を示すことが苦手であり、相棒として活躍した初代ロビンとは一時、喧嘩別れをしていたりする。華やかな交友関係を持つが、常にバットマンとしての活動を第一に考えるために、恋愛は破局することになる。
- 後の悪役トゥーフェイスであるデント検事とは大学の同窓。バットマンとして共闘するゴードン市警本部長とは、ブルースとしても友人関係である。
- 基本設定は原作と同じ。だが性格面では、若干ヒーロー性が強くされている。
- 大学時代の恋人との突然の別れが、バットマンになる直接の契機として映画で描かれた。
- 玄田哲章が日本語吹替を担当した。
- 近未来を描いた本作の主人公である二代目のバットマン。本名テリー・マクギニス(Terry McGinnis)。ハミルトン・ヒル高校に通う高校生。
- 偶然ブルース・ウェイン=バットマンという秘密を知り、殺された父の仇を討つためにバットスーツを勝手に持ち出すが、それがきっかけでブルースに認められて二代目バットマンを襲名する。表向きは放課後にブルースのもとでアルバイトをしている事になっている。
- 両親が別居していたせいか、何度も悪さをして、少年院に入れられたこともある。思慮が足りない部分があり、強がってはいるが、本来は優しく正義感の強い青年。バットマンとしての活動を通して成長していく。
- 日本語吹替は川島得愛。
- 本作では、80歳という高齢のブルースは、バットケイブからの通信で知識、判断面でテリーをサポートする。エース(Ace)という名の番犬を飼っている。