ニコライ・ワルーエフ
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基本情報 | |
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本名 | ニコライ・ワルーエフ |
通称 | The Russian Giant Beast From The East |
階級 | ヘビー級 |
国籍 | ロシア |
誕生日 | 1973年8月21日(34歳) |
出身地 | ロシア、サンクトペテルブルク |
命日 | |
死地 | |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 49 |
勝ち | 47 |
KO勝ち | 34 |
敗け | 1 |
引き分け | 0 |
無効試合 | 1 |
ニコライ・ワルーエフ(Nicolay "The Russian Giant" Valuev、1973年8月21日 - )は、ロシアのプロボクサー。前WBA世界ヘビー級王者。サンクトペテルブルク出身。身長213cm、リーチ216cm。
近年ヘビー級のボクシングはトップ選手たちの大型化が進んでいるが、その筆頭格の選手。ヘビー級トップクラスの選手の中にあってはスピードに欠け、鈍重な部類に入る。しかし、左から入るオーソドックスなボクシングを展開。有無を言わせぬ圧倒的巨体で対戦相手を威圧。スピード、パワー、テクニックをすべて殺してしまう。圧倒的な巨体そのものが攻撃(パンチ力)にも防御(耐久力)に転化し、それに加え、防御の基本であるガードをガッチリと固めフォームを重視。これだけの巨大な体を誇りながらもあえて危険を冒して打ち合う選手ではない。これでは対戦相手にはほとんどチャンスがない状況。モハメド・アリ(スピード、フットワーク)、マイク・タイソン(スピード、パンチ力)、レノックス・ルイス(体格、パワー、スピード、テクニックを水準以上のレベルで兼ね備えた万能タイプ)、とボクシングの歴史はそのつど変わってきたが、ワルーエフ(圧倒的巨体と並のスピード、テクニック、スタミナを兼ね備える)もヘビー級ボクシングの歴史を変える可能性を持った選手である。専門家の間では史上最強に推す声もあれば、穴王者である、そこそこの実力はある等、評価は様々。
2005年12月にジョン・ルイスの持つWBA世界ヘビー級タイトルに挑戦し、タイトルを獲得。全階級を通じボクシング史上最長身(213cm)、最重量(147kg)の超巨人王者になった。3回防衛後、2007年4月にルスラン・チャガエフに判定で敗れ、タイトルを失う。プロデビュー以来の連勝記録は46で止まり、ロッキー・マルシアノ(49連勝)、ラリー・ホームズ(48連勝)の記録を更新することは出来なかった。
[編集] 略歴
- 1993年10月15日、ドイツでプロデビュー。
- 1999年1月22日、アレクセイ・ゾキンに6ラウンドTKO勝ちし、ロシアヘビー級タイトルを獲得。防衛2回。
- 2000年6月6日、ユーリー・エリトロフに判定勝ちし、PABAヘビー級タイトルを獲得。防衛5回。
- 2005年5月14日、世界ランカーのクリフォード・エティエンヌに3ラウンドKO勝ち。
- 2005年10月1日、世界ランカーのラリー・ドナルドに12ラウンド判定勝ち。
- 2005年12月17日、ジョン・ルイスを12ラウンド判定で破り、WBA世界ヘビー級タイトルを獲得。
- 2006年6月3日、世界12位のオーウェン・ベックに3ラウンドKO勝ち、初防衛。(防衛3回)
- 2007年4月14日、世界1位のルスラン・チャガエフに12ラウンド判定で敗れ、WBA世界ヘビー級タイトルを失う。
- 2008年2月16日、WBA世界ヘビー級挑戦者決定戦でセルゲイ・リャコビッチと対戦し、12ラウンド判定勝ち。チャガエフへの挑戦権を獲得した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前王者 |
第50代WBA世界ヘビー級王者 |
次王者 |