ストロベリー・スウィッチブレイド
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ストロベリー・スウィッチブレイド(Strawberry Switchblade)は、スコットランド・グラスゴー出身の女性2人組デュオ。80年代前半に活躍し、サイケデリックなメイクとポルカドット(水玉模様)を基調とした衣装が注目を浴びた。
活動した期間は非常に短かったが、のちのゴシック・アンド・ロリータ(ゴスロリ)を連想させるファッションは、アン・ルイスなどが参考にしたことがあった。
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[編集] 略歴
グラスゴーのクラブで出会ったジル、ローズ、ジャニス、キャロルの4人によって結成。
1982年、ジャニスとキャロルが脱退し2人組となり、1983年『トゥリーズ・アンド・フラワーズ』(全英44位)でインディーズデビュー。その後WEAの子会社コロヴァと契約を結び、1985年1月、メジャーデビュー曲『ふたりのイエスタディ』(Since Yeserday)が全英チャート5位の大ヒット。同曲も集録された同名アルバム(原題はStrawberry Switchblade)も全英22位を記録した。
やがて日本でも話題になり、プロモーションで来日。ロレアルのヘアケア商品のコマーシャルソングとして使用され、またこのころにポルカドット(水玉模様)が流行した一因といわれた。その年の大晦日にはフジテレビジョンで放送された『大晦日チャリティスペシャル・世界紅白歌合戦』にも出演した。
富士重工業の軽自動車スバル・レックスのCMソングになった『エクスタシー』は日本独自で制作・リリースされ、1985年に日本のみ発売されたアルバム『ジョリーン』に収録された。この曲は井上大輔が作曲を担当している。
1986年には日本公演を実施。作成中であった2枚目のアルバム『I feel fine』から、来日記念版として先行発売された曲『アイ・キャン・フィール』など数曲も披露されたが、予定されていたアメリカ合衆国進出を目前にしながらも、互いの音楽性の違いから解散。活動期間は実質1年半弱と短いものだった。
アルバム『ふたりのイエスタディ』は、1997年に日本で9曲のボーナス・トラックを収録し再発売されている。
[編集] エピソード
- 初めて出会ったとき、お互いの印象はともに「怖い人」であった。
- グループ名は砂糖菓子の名前に由来するといわれるが、「イチゴの振り出しナイフ(ジャックナイフ)」という意味である。
- 1985年にプロモーションで来日した際、音楽雑誌のインタビューで使用したホテルの庭に植えられていたハボタンをみて『cabbage cabbage!!(キャベツ、キャベツ!!)』とはしゃいだことが、ベジタリアンである彼女たちらしい一面と紹介された。
- 同じころ、テレビ朝日の番組『ベストヒットUSA』に出演。タイトルのとおりアメリカ合衆国の音楽に関する番組であるが、ちょうどイギリス特集をしていた時期でもあったために出演できたといえる。
- 日本国内でもレコード会社公認の私設ファンクラブが作られたが、会報1号が発行されてしばらくのちに解散してしまったため、ファンクラブも解散することになった。その際、レコード会社の好意により会員にサイン色紙と入手困難なグッズが配布された。
[編集] メンバー
共にヴォーカル、ギター担当。
- ローズ・マクドール (Rose McDowall) - 黒髪で小柄。おもにメインパートを担当。
- ジル・ブライソン (Jill Bryson) - 栗毛がかった髪で大柄。コーラスパート中心であったが、『真夜中のマイケル』ではメインヴォーカル。コンサートのMCでは、笑いながら話していた。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
- (トゥリーズ・アンド・フラワーズ) - Trees and Flowers (1983年・イギリスのみ)
- ふたりのイエスタディ - Since Yesterday (1984年)
- レット・ハー・ゴー - Let Her Go (1985年)
- 愛の疑問 - Who Knows What Love Is? (1985年)
- (ビューティフル・エンド) - Beautiful End (1985年・フィリピンのみ)
- エクスタシー - Ecstasy (Apple Of My Eye) (1985年・日本のみ)
- ジョリーン - Jolene (1985年)
- アイ・キャン・フィール - I Can Feel (1986年・日本のみ)
[編集] アルバム
- オリジナル
- ふたりのイエスタディ - Since Yesterday (1985年)
- ジョリーン - The 12" Album (1985年・日本のみ)
- ベスト
- The Platinum Collection (2005年・日本未発売)
- ふたりのイエスタディ+9 (1997年・日本のみ) 85年のアルバムに9曲ボーナストラックを収録