ジュニアアイドル
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ジュニアアイドルとは、日本の芸能界で活躍する低年齢の児童アイドルのこと。「チャイドル」や「ローティーンアイドル」とも呼ばれる。1990年代以降、アイドルの概念の拡大と共に注目されるようになった。
低年齢のファッションモデルもジュニアアイドルに因んで、ジュニアモデル(ティーンズモデル)と呼ばれる。
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[編集] 概要
1990年代中頃、コラムニストの中森明夫が、この頃から増え始めた低年齢の児童アイドルを指して「チャイルド」と「アイドル」を合成した「チャイドル」という造語で言い表したことが直接的な源流といえる。その後チャイドルは1990年代後半に主にアンダーグラウンドのサブカルチャーとしてブームとなったが、2000年代に入ってからは「チャイドル」という呼び名は死語となり、代わりに「ジュニアアイドル」という言葉が主流になる。
俳優(子役)から始まり、テレビドラマやテレビコマーシャルなどで人気が出る場合が多い。人気が出ると写真集を出したり、歌手などへ活動範囲を広げ、アイドル的な芸能活動を行なう場合が多い。
DVD-Videoが普及するに伴い、2002年過ぎごろからジュニアアイドルのDVD(水着などが中心)が次々と発売されるようになる。過去にも一部メーカーが出していたが、ブームになることはなかった。
ジュニアアイドルマーケットは、全く新しいマーケットであり、需要と供給が成り立っており、拡大し続けている。いくつかの要因として、昔のように18歳以上の突出したアイドルが少なくなった、清純アイドルが減った、それまで無視されてきたジュニアアイドルの魅力が見直されてきたことがあげられる。 秋葉原のある店ではジュニア商品が他のエリアの30倍近く売れているというデータもあり、ジュニアアイドル専門店での方が良く売れている。
ジュニアアイドルでまず名声を遂げ、その後に芸能界入りや女優を目指す子も少なくない。また、わが子をアイドルにしたいという夢からその親の方が熱心な場合も多い。
ジュニアアイドルの年齢の範囲は、概ね下は小学生から上は中学卒業年齢の15歳までが当てはまる。15歳以下(中学生以下)は労働基準法第56条の年少労働者として例外的に就業することができる者(修学時間外に限る)という点から、年齢の区切りとして一つの根拠を持つ。スポーツなどの年齢カテゴリになぞらえU-15とも呼ばれる。またその中でさらにU-12(小学生以下)など細分化された呼び方も存在する。
ジュニアアイドルは年齢的に第二次性徴期の前後にあたるため、成長につれ顔立ちが変化するケースが少なくなく、成長に従い容貌が自分の好みに合わなくなるのを、マニアの間では「劣化」と呼ぶこともある。
[編集] 露出の過激化と出版者の逮捕
2007年10月16日、ジュニアアイドル業界最大手で知られる心交社のチーフプロデューサーら4人が、東京警視庁より当時17歳の女性が出ていたDVDが児童買春・児童ポルノ禁止法違反に当たるとの疑いで逮捕され、大きく報道された。(しかし、後日東京地検より「他作品に比べ猥褻とはいえない」として、取り下げられた。) 通常、事前に衣装合わせがあるはずなのに撮影当日に露出度の非常に高い水着しか用意されておらず、『これしか衣装がない』と強引にそれを着せられるなどが起こっていたようである。(サイゾー12月号より)
一部の高校生モデル(メーカーによる年齢詐称多数あり、実際は18歳以上もたくさんいる)による、薄い布地の水着でモデルの股間のスジへの食い込みを強調する演出、白濁液ぶっかけ(実際には練乳などだが精液のようにも見える)、電マ(棒型電動マッサージャーで股間を刺激する AVなどで用いられる手法)使用など過激な演出な作品もある。
更には女子高生に過激な水着姿でDVDのモデルをさせたとして、仲村みうの所属するアイアップの元社長ら4人が逮捕されたことが12月3日に分かった。それに関しては仲村本人が、『ジュニアアイドルの過激な露出の流れを作ったのは、みうなのかな‥って思っています。』とコメントをしている。(12月5日:livedoor newsより)
[編集] 主な「ジュニアアイドル」
主なジュニアアイドルについてはジュニアアイドル一覧及び、子役の項参照。