ジェイク・ピービー
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ジェイク・ピービー Jake Peavy サンディエゴ・パドレス No.44 |
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基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アラバマ州モービル |
生年月日 | 1981年5月31日(27歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4cm 180 lb =約81.6kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1999年 15巡目(全体472位) |
初出場 | 2002年6月22日 ヤンキース戦 |
最終出場 | 4,750,000ドル[1](2007年) |
経歴 | |
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■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
ジェイク・ピービー(Jake Peavy, 1981年5月31日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州モービル出身の野球選手。フルネームはジェイコブ・エドワード・ピービー(Jacob Edward Peavy )。投手、右投右打。現在はMLBサンディエゴ・パドレスに所属している。
目次 |
[編集] 経歴
1999年、ドラフト15巡目(全体472位)指名でサンディエゴ・パドレスに入団。2002年6月22日にメジャーデビュー。最初の2シーズンはふるわず合計18勝18敗であったが、2004年は5月19日の登板を最後に5月27日から故障者リスト入りし、7月2日のロイヤルズ戦で復帰するまで登板がなかったものの、オールスターゲーム以後の後半戦の成績は10勝3敗、防御率 2.18の成績を残し、8月にはピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞している[1]。シーズントータルで15勝6敗、166回で173奪三振と投球回数を上回る三振、球団史上歴代3位となる防御率2.27で最優秀防御率のタイトルを1985年のドワイト・グッデン以来となる23歳の若さで獲得した[1]。
シーズン終了後には日米野球の代表メンバーとして来日し、2試合に登板し、2試合の登板で2勝、防御率1.64の好成績を残した[1]。2005年シーズン開幕前に4年総額1,450万ドル、5年目は球団オプションで契約延長した[2]。
2005年はMLBオールスターゲームに始めて選出され13勝7敗、奪三振率は球団新記録となる9.58で、216奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得した[3]。チームは地区優勝した。ピービーは初戦に登板し4.1回を投げ8失点で負け投手となった[4]。チームも3連敗でシーズンを終えた。
2006年はサイ・ヤング賞候補の一人と目されていて[5]、ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表として2試合登板した[6]。このとき、日本戦ではイチローに先頭打者本塁打を許している。5月22日のブレーブス戦では7回を投げ、球団記録となる16個の三振を奪った。しかし試合では敗戦投手になっている。この年は肩に違和感を覚えながらの登板が続いた[7]ため防御率は4点台とふるわなかったが、202.1回を投げて215の奪三振(リーグトップのアーロン・ハラングに1個差)を記録した。奪三振率はリーグ1位だった。
2007年4月25日のダイヤモンドバックス戦では、トム・シーバーの持つメジャー記録まであと1に迫る9者連続奪三振を記録し、16奪三振で7回を無失点に抑えた。7月10日のオールスターではナリーグの先発投手となり、8月2日には通算1000奪三振を達成。10月1日、プレーオフ進出をかけたコロラド・ロッキーズ戦では6.1回を投げ6失点、延長13回トレバー・ホフマンが打たれチームは負けシーズンを終えた。最終的には240奪三振・防御率2.54に加え19勝も記録し、三冠王を獲得し、ナリーグでは2002年のランディ・ジョンソン以来の満票でのサイ・ヤング賞を受賞した。12月、2010年から3年総額5,200万ドルで契約延長した。これはフィル・ネビンの4年総額3,400万ドルを上回る球団史上最高の金額である[8]。
[編集] 投球スタイル
独特のスリークォーター気味のフォームから、90mph台半ば(152.9km/h前後)の直球に加えてカット・ファスト・ボール、スライダー、カーブ、高速シンカー、チェンジアップなど多彩かつ質の高い変化球を投げる。特にスライダーに自信があるようで「スライダーがいい時は、空振りを大量に奪えると思う」と話している[7]。実際に、先発投手でありながら2004年から4年連続で投球回数より多い三振を奪っている。
制球が良いことから「グレッグ・マダックス2世」と呼ばれる[9]。
[編集] 獲得タイトル・表彰
- 最優秀防御率 2回:2004年(2.27)、2007年(2.54)
- 最多奪三振 2回:2005年(216奪三振)、2007年(240奪三振)
- 最多勝利 1回:2007年(19勝)
- ナショナルリーグ・サイ・ヤング賞 1回:2007年
- MLBオールスターゲーム選出 2回:2005年、2007年
- 2006 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表
[編集] 年度別投球成績
年度 | 球団 | 勝利 | 敗戦 | 試合 | 先発 | 完投 | 完封 | 完了 | セーブ | ホールド | 投球回 | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 | 死球 | 暴投 | 打者 | 防御率 | WHIP |
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2002 | SD | 6 | 7 | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 97.2 | 106 | 54 | 49 | 11 | 33 | 90 | 3 | 4 | 430 | 4.52 | 1.423 |
2003 | SD | 12 | 11 | 32 | 32 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 194.2 | 173 | 94 | 89 | 33 | 82 | 156 | 6 | 2 | 827 | 4.11 | 1.310 |
2004 | SD | 15 | 6 | 27 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 166.1 | 146 | 49 | 42 | 13 | 53 | 173 | 11 | 1 | 694 | 2.27 | 1.196 |
2005 | SD | 13 | 7 | 30 | 30 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 203.0 | 162 | 70 | 65 | 18 | 50 | 216 | 7 | 3 | 812 | 2.88 | 1.044 |
2006 | SD | 11 | 14 | 32 | 32 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 202.1 | 187 | 93 | 92 | 23 | 62 | 215 | 6 | 4 | 846 | 4.09 | 1.231 |
2007 | SD | 19 | 6 | 34 | 34 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 223.1 | 169 | 67 | 63 | 13 | 68 | 240 | 6 | 4 | 898 | 2.54 | 1.061 |
通算 | 6年 | 76 | 51 | 172 | 172 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1087.1 | 943 | 427 | 400 | 111 | 348 | 1090 | 39 | 18 | 4507 | 3.31 | 1.187 |
※数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。
[編集] 参考資料
- ^ a b c "Jake Peavy 2004 Career Highlights (英語)" 2008年4月1日閲覧.
- ^ SignOnSanDiego.com > San Diego Padres -- Peavy gets four-year contract 2008年1月11日閲覧.
- ^ "Jake Peavy 2005 Career Highlights (英語)" 2008年4月1日閲覧.
- ^ October 4, 2005 National League Division Series (NLDS) Game 1 at Busch Stadium Box Score and Play by Play - Baseball-Reference.com 2008年1月11日閲覧.
- ^ 村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2007年、394項。ISBN 978-4-331-51213-5。
- ^ World Baseball Classic: Statistics2008年1月11日閲覧.
- ^ a b "Padres' Peavy Back in Mow-Them-Down Form," the New York Times, April 29 2007.
- ^ ESPN - Peavy's 3-year, $52M deal largest in Padres history - MLB 2008年1月11日閲覧.
- ^ 『月刊メジャー・リーグ』 第99号(2005年3月号)、P75
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
獲得タイトル・記録 | ||||||||||||
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投手 | 37 マイク・アダムズ / 53 白嗟承 / 38 ジョシュ・バンクス / 21 ヒース・ベル / 41 ケビン・キャメロン / 40 ブライアン・コーリー / 55 ショーン・エステス / 56 エルネスト・フリエリ / 58 カルロス・ゲバラ / 45 ジャスティン・ハンプソン / 34 クレイ・ヘンズリー / 51 トレバー・ホフマン / 53 ウィルトン・ロペス / 30 グレッグ・マダックス / 43 クレイ・メレディス / 44 ジェイク・ピービー / 22 マーク・プライアー / 54 ティム・ストーファー / 50 ジョー・サッチャー / 25 ランディ・ウルフ / 32 クリス・ヤング |
捕手 | 28 ジョシュ・バード / 8 マイケル・バレット / 1 ルーク・カーリン / 14 コルト・モートン |
内野手 | 7 トニー・クラーク / 23 エイドリアン・ゴンザレス / 2 エドガー・ゴンザレス / 3 カリル・グリーン / 10 井口資仁 / 5 ケビン・クーズマノフ / 9 ブライアン・マイロウ / -- ルイス・ロドリゲス / 11 クレイグ・スタンスベリー |
外野手 | 33 ジョディー・ゲラット / 24 ブライアン・ジャイルズ / 12 スコット・ヘアストン / 16 チェイス・ヘッドリー / 18 ポール・マカナルティ |
監督・コーチ | 20 バド・ブラック(監督) / 48 ダレル・エイカーフェルズ(ブルペンコーチ) / 36 ダレン・バルスリー(投手コーチ) / 46 クレイグ・コルバート(ベンチコーチ) / 47 グレン・ホフマン(三塁コーチ) / 29 ウォーリー・ジョイナー(打撃コーチ) / 17 リック・レンテリア(一塁コーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月18日更新 |
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投手 | 19 アル・ライター / 20 ヒューストン・ストリート / 22 ロジャー・クレメンス / 32 チャド・コルデロ / 35 ドントレル・ウィリス / 36 ジョー・ネイサン / 38 ゲイリー・マジュースキー / 39 ダン・ウィーラー / 40 ブライアン・フエンテス / 45 ジェイク・ピービー / 50 マイク・ティムリン / 54 ブラッド・リッジ / 59 トッド・ジョーンズ / 61 スコット・シールズ |
捕手 | 8 マイケル・バレット / 24 ブライアン・シュナイダー / 33 ジェイソン・バリテック |
内野手 | 1 マイケル・ヤング / 2 デレク・ジーター / 10 チッパー・ジョーンズ / 13 アレックス・ロドリゲス / 23 マーク・テシェイラ / 25 デレク・リー / 26 チェイス・アトリー |
外野手 | 3 ケン・グリフィー・ジュニア / 5 マット・ホリデー / 6 バーノン・ウェルズ / 7 ジェフ・フランコーア / 18 ジョニー・デイモン / 21 ランディ・ウィン |
監督・コーチ | 31 バック・マルティネス(監督) |