ザ・ケルン・コンサート
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ザ・ケルン・コンサート | ||
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キース・ジャレット の アルバム | ||
リリース | 1975年 | |
録音 | 1975年1月24日、ケルン | |
ジャンル | ジャズ | |
時間 | 66:07 | |
レーベル | ECMレコード | |
プロデュース | マンフレート・アイヒャー | |
専門評論家によるレビュー | ||
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キース・ジャレット 年表 | ||
Personal Mountains 1974年 |
The Köln Concert | Death And The Flowers 1975年 |
ザ・ケルン・コンサート(The Köln Concert)は、ジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットが1975年に発表したライブ・アルバム。1975年1月24日、ドイツのケルンにあるオペラ劇場で行われた、完全即興演奏によるピアノ・ソロ・コンサートを収録。レコードでは2枚組だったが、CD化により1枚にまとめられた。
目次 |
[編集] 解説
キースは1972年夏より、完全即興のソロ・コンサートという画期的な試みを行い、その模様はドイツのジャズ・レーベルであるECMレコードによってレコード化されて、大きな注目を浴びた。その後もキースは度々ソロ・コンサートを行い、そして本作を録音・発売。
それまで行ってきたソロ・コンサートと同様、事前の準備なしの完全即興で、曲名らしい曲名もついていない。音楽的には、クラシック音楽のカデンツァに、ジャズの音階とテクニックを持ち込んだ内容とも言える。
本作は、キースのソロ・コンサートのシリーズ中、最も人気の高い作品で、その革新性と美しさは、世界中で高く評価された。その一方、全く新しい表現のため、批判する者も少なくなかった。日本でも、ジャズ喫茶では本作のリクエストが殺到したが、一部の店は「ケルンお断り」という貼り紙を出していたという[1]。
1980年公開の映画『Bad Timing』(邦題:「ジェラシー」)で、本作から抜粋された音源が使われた。日本では1985年、ホンダ・レジェンドのCM音楽で冒頭部分が使用された。2000年にパナソニックも、テレビ「プラズマタウ」のCM音楽として、本作の冒頭部分を使用した。
[編集] 収録曲
- ケルン、1975年1月24日 パートI - Köln, January 24, 1975 Part I
- ケルン、1975年1月24日 パートIIa - Köln, January 24, 1975 Part IIa
- ケルン、1975年1月24日 パートIIb - Köln, January 24, 1975 Part IIb
- ケルン、1975年1月24日 パートIIc - Köln, January 24, 1975 Part IIc
[編集] 演奏メンバー
[編集] 注釈
- ^ 音楽CD検定公式ガイドブック上巻(レコード検定協議会編、音楽出版社)p.219参照