サマック・スントラウェート
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サマック・スントラウェート(英語:Samak Sundaravej, タイ語 สมัคร สุนทรเวช, 1935年6月13日-)は、タイ王国の政治家。2008年現在、総理大臣の地位にある。
[編集] 経歴
タマサート大学を卒業後、1971年にバンコク都議会議員に選出され政界入り。学生革命で世相が騒然とする中で1975年には下院議員となり中央政界入り。以後プレーム内閣、チャチャイ内閣などに運輸通信大臣として、またスチンダー内閣、バンハーン内閣、チャワリット内閣などには副首相として入閣してうえで、2000年からはバンコク都知事を務めたベテラン政治家である。この間、一貫して右派、タカ派的な言動で知られていた。また一匹オオカミ的な行動も目立つ、個性派の政治家だった。
[編集] 首相就任
2007年、憲法裁判所からタイ愛国党に対する解党の判決が出たのち、旧愛国党に近い勢力は政治姿勢が愛国党寄りながら、上院選挙出馬のため無所属だったサマックの周囲に集まった。こうしてサマックを先頭に旧愛国党勢力は人民の力党に大挙して入党し、勢力を保つこととなった。 2007年12月の総選挙では人民の力党が第1党に躍進し、サマックは首相ポストを得ることとなった。こうした経緯からサマックはタクシン元首相の傀儡にすぎないという声もあれば、アクの強いサマックは簡単にタクシンの思い通りにはならないだろうと予想する向きもある。
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