コルクスクリュー
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コルクスクリュー (corkscrew) は、瓶(主にワインの瓶)の口に栓されたコルクを引き抜くための道具である。一般的には、金属製の螺旋に柄が付けられたもので、柄を握り、コルクに捩じ込まれる。ネジ部分とコルクとが絡まり合い、コルクを抜く事ができる。英語読みより「コークスクリュー」という場合もある。
コルクスクリューは、広義には「コルク抜き」の意味で用いられ、これには「一般的なコルクスクリュー」の他に、主に次の様なものがある。
- T字型
- 英語ではtraditional corkscrewという。らせん部にハンドルが着いただけの簡単なもので、昔はワインを買うとおまけにくれたものである。引き抜くのに力がいるが、欧米ではいろいろな素材やデザインのものがあり、蒐集するのも愉しい。
- バタフライ
- ウィングwing型ともいう。人の上半身の様な形状をした道具で、頭の部分を回してコルクに捩じ込み、ネジの上下と連動する両腕を押し下げコルクを抜く。
- ソムリエナイフ
- 折り畳み式のコルクスクリューで、瓶の口を覆うフォイルキャップを切るナイフが付いている。スクリュー部分を出すとT字型になり、瓶の縁を利用しテコの原理で引き抜くことができる。「ウェイターズ・フレンド」とも呼ばれる。
- バトラーズ・フレンド(執事の友)
- コルクに捩じ込むことなく、栓を抜くことのできる道具で、2本の細い板を瓶の口に打ち込まれたコルクの両脇に差し込み、コルクを挟んで抜く。コルクに傷を付けること無く栓を開けることができ、「執事が主人のワインを盗み飲みするのに適している」ことから、この名があるといわれている。