グリッサンド
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グリッサンド (伊:Glissando) は、一音一音を区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法。滑奏音。グリッサンド奏法。
ポルタメントと同一視される事もあるが、区別する場合には、ポルタメントが次の音に移る瞬間に素早く移動するのに対し、グリッサンドでは前の音から一定の時間をかけてほぼ等速で移行する。また、特定の音高で止めるのをスライドと呼んで区別する場合には、グリッサンドは止める音を特に指定しないものに使われる[要出典]。
ピアノなど鍵盤楽器の多くや、木琴などの鍵盤打楽器、ハープのように、半音の間の音を演奏できない楽器の場合には、聴覚上すばやい音階奏と何らかわりはない。一方、ヴァイオリン、胡弓といったフレットを持たない有棹楽器やトロンボーンなどにおいては、半音の間の音を滑らせることができる。木管楽器は、音域によってその両者が混用される。トランペットなどのバルブを備えた金管楽器では、管の伸縮によってある程度半音の間の音を滑らせることができる。ギター、マンドリンなどのフレットを備えた撥弦楽器では、チョーキングなどによって行うことができる。ティンパニでは、ペダル機構によって実現される。シンセサイザーはピッチベンダーなどの装置により実現される。ドラムやコンガなど、音高を明確に感じない打楽器でも、その変化を示すことが可能である。
ピアノやチェレスタといった鍵盤楽器の場合、爪で鍵盤上を滑らせて演奏する。
箏では高音から低音へのグリッサンドを「連」、逆を「引き連」、高音から低音へ食指と中指の爪裏を交互に使うグリッサンド技法を「裏連」という。
エレキギターでは弦を押さえた状態でフレット上で指をスライドさせながらピッキングする演奏技法をスライドグリッサンド(またはトレモログリッサンド)と呼び、1960年代のエレキギターブームではテケテケサウンドと称して流行していた。