ノート:クワガタムシ
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[編集] 種類の分割
現状ではクワガタムシの種類はクワガタムシ#クワガタムシの種類として、日本国内と海外に分けて種単位で説明されていますが、分割するべきかと思い始めました。
- クワガタムシ自体の容量が大きくなってしまった。
- ノコギリクワガタやヒラタクワガタなど有名種には独立記事があることが望ましい。
- 国産39種、外産29種が羅列されており、非常に見にくい。
- 種毎の画像が張りにくい。
などが主な理由です。
クワガタムシ#分類の代表種の欄にリンクを張り、種類の記事をそれぞれ分割(?)することを考えています。
有名種以外では属毎に記事を立てる、または同属内の有名種に“近縁種”として載せる等も検討しています。
では、ご意見を宜しくお願いします。--Ons 2005年7月5日 (火) 05:22 (UTC)
- 基本的に賛成します。最初は広い範囲で書き始め、徐々に単独項目として十分な記述ができるものから独立させるというのは良い方法だと思います。素人にはいきなり種の項目を見つけるのは(有名どころを除いて)むずかしいので、上位分類から充実させていってくださると、とてもありがたいです。なお、分割のときには分割先の[[xxクワガタ]]の初版投稿時に「[[クワガタムシ]] 2005年x月x日版から分割」と要約欄に書き、また分割元の内容を消去するさいにも[[xxクワガタ]]へ分割」のように書いて履歴をつなげて下さるようお願いします(すでにご承知でしたら済みません)。sphl 2005年7月12日 (火) 08:40 (UTC)
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- 賛成ありがとうございます。まずは属ごとに項目を立ててみます。あと、この程度の分量でも分割の手順を踏むべきか迷っていたので助かりました。--Ons 2005年7月12日 (火) 10:42 (UTC) ※一部修正
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- まだ、分割されないのでしょうか?--idea 2006年8月5日 (土) 20:12 (UTC)
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[編集] 飼育の歴史の記述に関して
既存の記述項目で既に飼育の歴史に関する記述があったにもかかわらず、飼育の項目の冒頭に新たに飼育の歴史について詳述させていただきました。いずれ両方の記述をバランスを考えて統合するつもりですが、こうさせていただいた理由は大筋のところでプロの特殊な技術からアマチュアへ、という流れに根本的な事実誤認があると判断したためです。
まず、「プロ」=「飼育業者」と捉えれば、カブトムシに関してはかなり以前からペット産業としての技術体系と採算のとれる繁殖技術、販売ルートが確立しており、「プロ」の世界が確立していました。しかし、クワガタムシに関しては1989年7月に『ハマダ式クワガタ飼育法 : 一般向けと公共機関向け : 特許出願中』を上梓された濱田和一氏らノコギリクワガタなどで細々と行っていたレベルであり、また彼の朽木を川砂に埋める技術体系は現在主流になっている飼育繁殖技術の体系に系譜上続いていません。
次に、「プロ」=「生物学研究者」(恥ずかしながら私もこの業界に属していますが)と捉えれば、1980年代末、現九州大学助教授の荒谷邦雄氏が京都大学の学生時代に研究に着手する以前は、当時の大御所クラスの甲虫分類学者が数多くの甲虫の分類学研究のあくまで一環として「クワガタムシ科も研究している」というレベルに過ぎず、飼育繁殖を伴う総合的な生物学研究の対象とはとてもなっている状態ではありませんでした。正直言って、この時代、プロの研究者になるんなら、子どものお遊びの相手の派手なクワガタムシやカブトムシなんかは早く卒業して、もっと地味な研究対象へ脱皮成長しなくちゃという雰囲気が強く、プロのくせにクワガタムシを扱っているなんてという偏見と戦ってクワガタムシのプロの研究者になった荒谷氏は、実際昆虫研究者としてはかなり異端の存在として出発しているわけです。
この頃、アマチュアの研究家でクワガタムシを扱っている人々も、ほとんどは標本収集とそれに基づく分類学的研究に携わっている状態で、飼育繁殖を中心とした生態研究志向でクワガタムシを扱っていたのは、1986年から『月刊むし』誌にオオクワガタなどの累代飼育についての投稿を開始した小島啓史氏をを代表とする、ある意味、こちらでも異端のアマチュア研究家達でした。当時、雑誌発表をするような学術志向のハイレベルのアマチュア研究家で飼育をするというのは、チョウやガではごく普通のことでしたが、甲虫を扱っている人で飼育をする人というのは(今でもコガネムシ上科と大型水生甲虫以外ではそうなんですが)非常に少なく、かなり異端な存在だったんですね。
小島氏の他にも同時代に昆虫飼育愛好家としてあちこちで散発的にオオクワガタなどのクワガタムシの累代飼育を実践する人たちは出現して『アニマ』誌などで個々に紹介されていたりはしたのですが、この1980年代中頃に『月刊むし』誌を舞台に小島氏らのそれまでのアマチュアとしての研究の積み重ねが続々と体系だって発表されるようになり、それに刺激されて飼育家人口の激増、及び飼育家相互の飼育技術の公表による情報のネットワーク化が急速に進み、さらにパソコン通信などを舞台に愛好家の間で活発な議論や実験が行われて技術体系がさらに高度化、それに追随する形で彼らの技術をペット産業化する「プロ」=「飼育業者」が誕生していったのです。
私が持っている文献や個人的な付き合いに基づく情報で追跡できるあらすじは以上のようなものですが、百科事典としてのウィキペディアの場合、本文での記述は文献などで後付できるもので構築されるべきですので、もう少し時間をかけて公表されている文献などを再チェックしながら、統合作業などに当たりたいと存じます。--ウミユスリカ 2005年8月11日 (木) 08:00 (UTC)
- 「飼育の歴史」を書いた張本人です。興味深く読ませていただきました。私が書いた中でのプロとは、1990年代にまだオオクワガタが高値だった頃のブームにのった人々のことで、その後価格が下がって飼育の解説書がたくさん出回るようになって、一般にも容易になったということを書きたかったのだと思います。曖昧だったり不正確だったりするので、自分の文章はどうにでもしてやって下さい。また、本来朽木に住む幼虫をビンにおが屑を入れて飼育する方法は『ハマダ式飼育法』が最初のようですね。--Ons 2005年8月11日 (木) 11:58 (UTC)
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- Onsさん、はじめまして。ご返事深く感謝いたします。なるほど、確かに小島氏らが飼育技術を雑誌発表で公開していった段階では、『月刊むし』誌はまだ、商業誌とは言っても限られた昆虫マニア向けの間口の狭い雑誌という印象が強かったですし、それはブームの初期でも同様でしたね。小島氏のケースでも、雑誌に発表された情報を単行本にまとめて上梓されたのはもう1990年代半ばに入ってからでしたし、そういった形で書店の書棚に情報があふれる前の段階では、クワガタムシに関心を持ちながらも、まだそうした情報へのアクセス手段を知識として持たない人が多かったことは十分納得いく話です。そういう意味合いで、私の見て感じていた同時代情報と、Onsさんのご覧になって感じておられた同時代情報というものに一種のタイムラグのようなものがあったのかもしれませんね。『ハマダ式飼育法』のおが屑瓶詰め方式は、濱田氏が著書を上梓される前に、『アニマ』誌に紹介されたオオクワガタ飼育愛好家の方(今、現住所に持ってきていないので氏名の確認が難しいのですが)がミキサーで朽木を粉砕してビンに詰めて飼育していることを談話で語っておられた記憶があります。実はちょっと記憶が曖昧なので、濱田氏の著書のほうが先だったか、『アニマ』誌に紹介された某氏の記事のほうが先だったか、かなり近接した時期だったので、ちょっと微妙なんですね。また、1980年か1981年に、ガラスビンに、恐らくシイタケのクヌギ廃ほだ木の粉砕おが屑を詰めて、ノコギリクワガタの幼虫と蛹を育成中の状態の商品が、千葉県習志野内のペットショップと花屋を兼業している小売店で販売されているのを、私は目撃しています。濱田氏の著書が出版される前でしたので、商品の製造元を確認しておりませんが、あるいは濱田氏の飼育所が出所だったのかもしれませんし、別の業者が独自に考案して実行していたのかもしれません。ともかく、小島氏らの研究成果が公表される以前の個々の飼育愛好家の飼育状態がどういうものだったのか、愛好家相互のネットワークが希薄で雑誌や書籍の形でしっかりとしたマニュアル、或いはデータとして公表された情報が少なすぎて、ちょっと検証が困難なんですね。--ウミユスリカ 2005年8月11日 (木) 14:07 (UTC)
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- >>1975年8月 ― 森内茂・永井正身: 「昆虫の飼い方Ⅱ」, 文研出版.
- >>おがくずを瓶につめてオオクワガタ幼虫を飼育する瓶飼育法をはじめて一般に紹介.
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- あっ、この引用部分、すっかり失念していた情報でした。ありがとうございます。実はこの書籍を私は1980年の夏に購入して持っています。そして、この書籍の情報を持っていなかった小島氏に依頼されて、1990年代の後半(確か1998年ごろ)に、既に絶版になっていたこの書籍をしばらくお貸ししていました。彼も、自分自身と直接の情報のやり取りのないところでどういう飼育技術の系譜が繋がっていたのか知りたがっていたんです。いろいろと失念していた記憶がよみがえってきました。--ウミユスリカ 2005年8月12日 (金) 04:12 (UTC)
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[編集] 言葉の不正確さについて
>「プロ」=「飼育業者」と捉えれば
昆虫の「プロ」とは、昆虫学者、生物学者、生態学者、農学者といった学位を保有する専門家を指します。新種記載、その他の記録、報告などの知見も、その執筆者が専門学位の保有者以外であれば「アマチュア」です。ちなみに、日本の昆虫研究はアマチュアに支えられている部分が大きいです。
また、「俗語」と題した節がありますが、この「クワガタムシ」という項全体が、アカデミズムの裏付けの希薄な少部数趣味誌やネット上のマニアによって創作され、それらの人々の間でしか使われない俗語の多用で構成されており、到底普遍性を有していません。--61.211.38.32 2008年5月29日 (木) 14:38 (UTC)