クロツラヘラサギ
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?クロツラヘラサギ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Platalea minor | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
クロツラヘラサギ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Black-faced Spoonbill |
クロツラヘラサギ(黒面箆鷺、学名Platalea minor)とは、コウノトリ目トキ科に分類される鳥類の一種。
目次 |
[編集] 形態
体長は75㎝ほどで、ヘラサギよりもすこし小さい。全身の羽毛が白いが、夏羽では首が黄色くなり、後頭部に黄色の冠羽があらわれる。ヘラサギと似ているが、ヘラサギがくちばしの先と顔の裸出部分が黄色なのに対し、クロツラヘラサギは名前のとおりくちばしと顔がすべて黒い。
[編集] 生態
生態はヘラサギによく似ており、干潟や水田、湿原などで、大きくてスプーンのようなくちばしを水につけて左右に振り、くちばしに触れた魚、カエル、カニ、水生昆虫などを捕食する。7月に湿地に営巣する。卵は、白地に淡い紫や褐の斑点がある。
[編集] 分布
繁殖地は朝鮮半島北西部とみられ、中国南部、台湾からインドシナ半島で越冬する。日本では、九州および沖縄で毎年冬鳥として約100羽が記録される。日本で観察される個体数は1990年代半ばから少し増加している。また、日本で夏を過ごす個体例も報告されている。生息数が少なく世界的に貴重な種である。日本では「日本クロツラヘラサギネットワーク」が保護、調査研究活動を行っている。
[編集] Sibley分類体系上の位置
シブリー・アールキスト鳥類分類 |
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コウノトリ亜目 Ciconii
コウノトリ下目 Ciconiides
コウノトリ小目 Ciconiida
トキ上科 Threskiornithoidea
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[編集] 保護上の位置づけ
- [1]ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- [2]絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)
- 個体数=1500羽前後(香港観鳥会2005年世界一斉センサス)、増減=微増傾向
[編集] 脚注
- ^ Platalea minor (Species Factsheet by BirdLife International)
- ^ Platalea minor (環境省絶滅危惧種情報 by 生物多様性情報システム J-IBIS)
[編集] 外部リンク
- BirdLife Species Factsheet
- 香港観鳥会(Hong Kong Bird Watching Society)クロツラヘラサギサイト
- image list (google)
- 日本クロツラヘラサギネットワークの紹介情報