クラテロス
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クラテロス (希:Κρατερός 英:Craterus、紀元前370年-紀元前321年)はアレクサンドロス3世に仕えた将軍。
アレクサンドロスの東征に際しては重装歩兵部隊を指揮し、パルメニオンの死後は東征軍の副将格となった。 アレクサンドロスの死後はアリダイオスの後見人を務め、その一方でアンティパトロスを援けラミア戦争を戦った。 紀元前321年、アンティパトロスと対ペルディッカス同盟を結び、ペルディッカス派のエウメネスと小アジア北西部のヘレスポントス近郊にて戦い(ヘレスポントスの戦い)、敗死する。
彼はアレクサンドロスの親しい友人であると同時に信頼の置ける家臣であった。また、ペルシアの風習を取り入れるアレクサンドロスに真っ向から反対し、マケドニア人至上主義を唱えたため、将兵からの人望は厚かった。