カルラ・デル・ポンテ
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カルラ・デル・ポンテ(Carla Del Ponte (1947年2月9日、ルガーノ、スイス生まれ)は、現国際連合戦争犯罪主任検事、前スイス法務長官。
彼女は1999年、前任者ルイーズ・アルブールの後を継ぎ、旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(ICTY)検事およびルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)検事となった。ICTR検事の座は2003年に後任のHassan Bubacar Jallowに譲ったが、ICTY検事を2007年末まで務め、旧ユーゴ内戦の戦犯たちを追跡した。
[編集] 略歴
1917年にスイスのルガーノで生まれたカルラ・デル・ポンテは、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語を流暢に話す。ベルン、ジェノヴァ、イギリスで法学を学び、1972年に法学修士(LL.M.)を取得。
1972年から1975年まで、ルガーノの法律会社に勤務し、1975年に独立して法律会社を設立した。1981年にティチノ郡の検事に任命される。カルラはそこで資金浄化、詐欺、麻薬・武器の密輸、テロなど様々なケースを担当した。また、この時期にジョヴァンニ・ファルコーネと共にマフィアの資金浄化や麻薬密輸の取り締まりに関わった。その結果ファルコーネは1992年に暗殺され、カルラの家にも爆発物が仕掛けられるなどしたため、24時間の警護や防弾仕様の車で保護されるようになる。
その後、更にスイスで司法長官として5年勤務し、1999年に旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(2007年末まで)およびルワンダ国際戦犯法廷(2003年まで)の検事に任命される。
家族は夫、および子供1人。
[編集] 関連事項
- 『カルラのリスト』 - ICTYの検事として戦犯を追い詰めるカルラ・デル・ポンテを追ったドキュメンタリー映画。